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組織の会合2

 彼方達が学校に登校している一方、組織のメンバーが廃墟のホテルに集まっていた。


 「そ、そんな……永塚地さんが捕らえられたなんて……」


 「残念ながら本当のようだぜ。あいつが帰ってこない上に機関の連中が戦闘があったであろう場所を事後処理してところからして恐らく捕まったんだろうねぇ」


 動揺する多良崎に山曽根が手元の紙を見ながら答える。


 「それは?」


 「私の集めた資料よ。大変だったのよ……バレない程度の魅了で誘導するのも楽じゃないし、幸い機関のやつらが魅了に対する抵抗がなかったお陰ね」


 木野宮は軽くため息をつく。


 「まぁ、私も永塚地が捕まるとは思わなかったわ。私と山曽根は搦め手……もとい直接戦闘は向かないタイプだからあいつが捕まったのは痛いわね」


 「だな。あと戦闘できるのは美里ちゃんと隊長くらいか?」


 山曽根は隊長と美里を二人をみて、顎に手を当てて考える。


 「まぁ、捕まっちまったのは仕方がないねぇ。取りあえず現場にいってみるか?なにか残ってるかもしれないしな」


 「確かに永塚地さんがただで捕まるとは思えませんからね」


 山曽根の意見に多良崎が頷き同意する。


 「あら、美里ちゃんは永塚地のこと信用してるのね?」


 「え!?そんなことありませんよ!わ、私はあんなひねくれてるあの人がなにも仕掛けないなんてありえませんから!」


 木野宮はからかうように聞くと多良崎は動揺したのか顔を赤くしながら答える。


 「山曽根さん、多良崎さんと永塚地さんとの関係はどのようなものなんでしょう?」


 多良崎、木野宮から少し離れたところにいた隊長と呼ばれた女が近くにいた山曽根に尋ねる。


 「んー。今回のチームは俺も初めてのやつらが多いので資料で見たぐらいなんですけど、どうやらあの二人は組織の中にある孤児院の出身で元々知り合いだったみたいですよ?」


 「なるほど、幼なじみというやつですね。二人の年を考えると兄妹のような関係でしょうか?」


 「だと思いますねぇ。ものぐさな兄と真面目な妹で相性はいいのやら悪いのやら」


 山曽根はやれやれと言わんばかりに肩をすくめる。


 「だからなのかなんだかんだ言って心配なんでしょうね。隊長さん、どうします?これから永塚地を取り戻すためにも情報を探りますかい?」


 「……いいでしょう。今回の任務は通常より困難なようですので永塚地さんの奪還には賛成です。ですが優先されるのは任務をする事……奪還はあくまでおまけのようなものです。それでもよければですが……」


 「だとよ!美里ちゃん、良かったねぇ!」


 「た、隊長!ありがとうございます!」


 少し考えると隊長と呼ばれた女は妥協できる部分と優先すべき部分を伝える。

 それを聞いた多良崎は嬉しそうにお礼をいい、それをみた木野宮と山曽根はにやにやとしていた。


 「それなら、現場にいくのは今夜がいいわね。今、機関の増援が遅れているらしいのよ。それで守っているのは機関の人間と言えど無能力者だけ。今夜が狙い時だわ」


 くすくすと木野宮が笑う。


 「なるほど、それでは今夜の日付が変わる頃に多良崎さん、山曽根さんに行ってもらいます。いいですか?」


 「はい!」


 「りょーかい」


 決まった作戦に多良崎は元気よく、山曽根は気だるげそうに返事をする。

 

 「それでは夜までは自由行動です。私は少し外に出てくるので、報告は明日の昼にここでお願いします」


 そう言い残すと隊長と呼ばれた女は部屋を出ていく。


 「じゃあ、美里ちゃん。これから俺たちは現場する事の確認だな。姐さんも手伝ってくれるかい?」


 「えぇ、別に構わないわ」


 そして、三人には作戦決行に向けて準備を進めていった。


 


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