たとえばの2択
駅でほぼ毎日見かける、階段とエスカレーターが隣り合っているのを。 何気無く見てて、ふと思いついた。
たとえばの話です。 あなたなら『大人の階段』と『大人のエスカレーター』どちらに乗りますか?
大人の階段と言うのは、一歩一歩上へと登って、成長し大人になっていく。 僕の中ではそんな解釈。ではそれがもしもエスカレーターだとしたら。 正直すっごい楽ですよね。 一度乗ればあとは流れに任せてオッケー。 そのうち大人と認められるようになる、なんて便利でしょうね。
しかしですね…… デメリットも多いと思います。
まず初めに、引き返せないこと。 乗ったら最後、子供には戻れない。 そう考えると、なかなか辛くないですか? 子供から大人にはなれるけど、大人から子供には戻れないって。片道切符みたいなもんですよ。
そしてなにより…… 薄っぺらく感じてしまうと思います。 振り返った時、自分の足跡なんて残らないわけですから。 達成感というかなんというか…… ここまで来れたのは自分の力とは言えないんですよ。 言うなら、ここまで来れたのは他人の力! …… なんて、声を大きくして言えます? 僕なら、無理そう。
早く大人になりたい! そう思う人にとってはいいでしょうね。 でも僕はそう言う人に聞いてみたい。 なんで急ぐのかって。 子供扱いが嫌だとか、まぁ色々あると思うんですけどね。 それでもやっぱり、人を大人にさせるのは経験と時間だと思います。 どんな経験をして、どんな時間を過ごしてきたか。 そしてなにより、それを自分なりにどうしてきたか。 そういうのが大事だと思います。 経験論って、成功であれ失敗であれとても説得力がありますから。
『大人のエスカレーター』もしもあったとしても、僕は乗らないかな。
なんて。 現実世界じゃエスカレーターしか乗らないんだけどね。
あなたなら、どっちがいい?
ありがとうございました