§海の雑貨§
「ただいまー。」
「あ、青司君。お帰りなさい。学校どうでした?」
「ん〜。なんか、変な奴と友達なった(笑)。」
青司君は学校も始まり、バイトは夕方からになったけど、相変わらず渚ちゃんにはスッゴいなついてる。
「ん?青司君今帰り?」
「うん。」
「お帰り。あ、渚ちゃんちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど。」
「はいっ。ちょっと待ってくださいね。」
裏口の洗い場で貝を洗っていた渚ちゃんはバケツの水を全部捨てた。
「何したらいいですか?」
「雑貨コーナー増やそうかなって思って。最近良く売れるし。」
「そーじー。俺、着替えたら手伝うから。」
「うん。頼むよー。」
あの日以来、青司君とギクシャクすることも無くなって、たまにモヤモヤするけど、今は渚ちゃんがいるから大丈夫。
「レジ横にどうかな。棚つくって、アクセサリー系置くのに。」
「あ、いいですね。素敵です♪」
「なら決まり。実は、ここに置く棚の目星はつけてるんだ。」
「いいですね。大きさも丁度いいんじゃないですか?」
「なにがいいの?」
後ろからひょっこり顔を出した青司君。カウンター上に置いてある通販雑誌をのぞき込む。
「この棚をレジ横に置いて雑貨コーナーを増やすんです♪」
「へぇ〜。いいんじゃない?」
「青司君の了解も取ったし、早速注文しよ〜♪」
「テンチョ、商品番号間違えちゃダメですよっ!」
店内の片隅にある雑貨コーナーの前で青司君が立ち止まって、おもむろに雑貨を手にもって観察する。
「なにか欲しいものでもありました?」
「ん〜。これかな。でも高いや。」
「……作りましょうか?おんなじやつ。」
「え!?作れんの??」
「だって、それ作ったの私ですし。」
「うそ!まじ!?」
「マジマジ。」
「渚ちゃん。これであってるかな。」
はーいっ。返事をしながら渚ちゃんがカウンターにやって来て注文表をみる。
「あ、大丈夫ですよ。」
「じゃあ、ちょっとそこのポストまで行ってきて投函してきて。」
「わかりました。いってきまーす!」
渚ちゃんは注文表を持って出掛けていった。僕は暇になって雑貨コーナーで雑貨を見てる青司君の所にいく。
「なにしてんの?」
「渚はすごいな。こんなん作れて。」
「あぁ〜。青司君も作ってみる?」
「俺には無理だよ。こんな綺麗なの作れない。」
確かに渚ちゃんの作るのはどれも繊細で細かくて綺麗だ。ランプや置物アクセサリー。
「青司君♪これ実は渚ちゃんが作ってくれたんだよねー♪」
「え!!」
首から下げてるネックレスを見せる。
「誕生日プレゼントに♪いいでしょ〜。」
「………っいいのかよっ店長が店員からそんなん貰ってー!」
「これは僕に作ってくれたプレゼントだからいいんだよ♪もらわない方が逆に失礼だしー。」
「〜〜〜っ総司!」
「な、な、なにごとですか!?」
「渚ちゃん!助けて♪」
おつかいから帰ってきた渚ちゃんはただただ僕と青司君の争いにまきこまれるのでした。(笑)