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死神のルール

作者: 早川 眞治

声がする…の迎えに来た人の話になります。

死神と云うと冷血に万物の命を狩る者と思われている。

しかし、ただ人の命を奪う以外に生かすと云う仕事がある。

話しかけて生きたいか逝きたいかを問い返答次第で連れていく。

そして、これは、一人の死神の話。

 

「うーん…面倒だな」大きな鎌をかつぎながら町中を歩いているが誰にも見えない。彼は、死神だから。

「えーっと…?岩井茂樹…首つり自殺を図って昏睡状態…か。多分帰んねぇだろうなぁ」そう呟きながら岩井茂樹の元へと向かった。

「えー…アナタが岩井茂樹さんですか?」公園のベンチに腰をかける男に話しかけた。

「ひいっ─」岩井という男は、小さく悲鳴を上げる。

「まぁまぁ落ち着いてー怪しい者じゃないからさー」黒装束に大きい鎌を持った彼を見てさっきまで俗世間にいた人間が驚かないはずがない。

「あっ…アナタは…?」恐る恐る聞いてくる。

「ボクは、んー人間で云うところの死神?」人間の中の死神は、命を奪う者と認識されているので疑問系になってしまう。

「ああ…私…死んだんですね…」哀愁漂うオジサマですね。

「えーアナタには、二つの選択肢があります」

「えっ…?」岩井が驚いている。そりゃあそうか。死神=死 であり選択肢があるなんて思わないだろうからね。

「あんね?このままボクに送ってもらいたいかーまだ生きたいか…の二つ」適度にはしょって云う。

「えっ…?でも死神は…」ぽかんとしながら呟く。

「あー人間が考えてる死神は、少し違うんだよー。命を奪うのと生かすのが仕事でそれも本人次第なわけ」そう説明すると、岩井は、なにか呟いている。

「どうせ…私がいなくなっても世界は、変わりませんし戻ったっていいことありませんから…連れていって下さい」岩井が立ち上がりながら云う。

「いいんだね?」もう一度確認をする。

「はい」その返事で岩井茂樹と云う男の人生は、終わった。だが死神には、まだまだ仕事がある。

「次は…?村越優…えっと?自動車に引かれて昏睡状態」そして、村越優の元へ向かう。

コツコツ─病院の廊下は、音が妙に響く。

ガラッ─病室の扉が開いて中から医者が出てきた。それを無視して中に入る。どうせ見えないからな。

「─っ」中に入り 村越優の存在を確認する。10歳くらいの少年だった。

この若さで逝かせたくない…。助ける。少年は、目が見えないようだった。

「行きましょう」優しく優しく云う。

「誰なの!?行くってドコに!?」少年は、脅えている。

「アナタは、車に引かれたのだから…助けに来たんだよ」最後のセリフは、聞こえたかわからない…。

「イヤだ!!帰って!!」この子…そんなにイヤな事があったのか?

「本当に来ないの…?」ボクは、悲しくなった。

「行かない!!帰って!!」完全な拒絶。ボクは、少年の命を奪う。

(ごめん…生まれ変わって楽しく生きてね…)

そして、死神は、新たな人がいる場所へ向かって歩き出した。


あーどうも皆さん今日は

なんと云いますかー。今回は、最初に公開した小説の死神の話を書いてみました。今回も深く書けていないのですがwww

だいぶ削ってますし何が云いたいのかわからないかもしれません…が読んで下さいまして有り難うございます。では、またお会いしましょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 成程と納得させられました。死神というと一方的に命を奪うものというイメージが強いですが、さ迷う者に選択肢を与えるなんて、素敵なアイディアだなと思います。
[一言] この物語が連載してくれたら私は、買うと思います。死神は、誰も見えなくて、何をやっているのかが何となく、想像がつきました。
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