表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魂喰い  作者: 翼をください
2/3

第1章 1話

やっと1章を投稿です


----ピピピッ、ピピピッ

(…朝の4時?目覚ましセットするのミスったか?

まぁいいや、寝よぅ…)

・ ・ ・

(…夢か?もしかして、父さんが生きてた時の思い出?)

「いいかい?時砂。この石は、もし、時砂が危ない!と、思ったり、誰かを本気で助けたいと思った時に力を貸してくれる。大事にするんだよ。わかったね?」

(なんだ?あのガラス玉?なんか刻印がしてある…

ガラス玉を締まった箱は父さんがくれたガラクタ入れだ…)

「うん!わかった!大事にす…

・ ・ ・

「…と…さ、時砂、起きなさいって!時砂!!」

(…何だようるさいなぁ)

「もう7時半!入学式あと1時間で始まるよ!」

(…入学式?…あぁ、今日は高校の入学式だったっけ… ん?7時半?家から駅まで自転車で15分、駅から学校までバスで35分、なんだ、間に合うじゃないか、ギリギリ、めちゃくちゃギリギリ…)

「新入生は式が始まる10分前には集合なの!ギリギリアウトなの!」

「…マジか?舞奈…?」

「…うん」

「わかった、舞奈は先に行っててくれ。後から追いかける。」

「うん、じゃあ先に行くね」

「おぅ、気をつけてなぁ…

…さて、うるさい幼なじみも行ったし、もう一寝入りするか。どうせ、俺なんて空気だしな…」

俺はまたベッドに入り、二度寝を開始した。

と、その瞬間、ドアが勢い良く蹴破られて舞奈が俺の部屋に入ってきた。

「またそんなネガティブなこと言って!

てか、うるさい幼なじみって誰のことかなぁ?」

舞奈は指をポキポキと鳴らし、俺に詰め寄ってきた。

「ま、舞奈さん?じ、時間は大丈夫なのかな?」

「うーん、私はとっても優しいから時砂クンにヒントをあげるね。

…時計、見てみな」

俺は枕元に置いてあるケータイを開いて、その液晶を見た。

「…6時55分だな」

それを聞いた舞奈は口角を吊り上げて、

「そう、6時55分。

時砂クンは私の言ったことを鵜呑みにしたんですねぇ~、バカですねぇ~」

と、ニコニコしながら言いやがった。

(…顔は笑ってるけど、目が笑ってねえ!!)

「まぁ、そんなとこはどうでもいいの。うるさい幼なじみって誰のこと?」

凄い爽やかな笑顔だ~

目が笑ってねえ~(泣)

「舞奈、俺は〈うるさい幼なじみ〉じゃなくて、〈麗しい幼なじみ〉って言ったんだ。

だから、その思い切り振りかぶった拳を下げてくれ。いや、下げてください、お願いします。ほら、格闘技やってた奴が素人を殴るのは問題だと思うんだ。だからやめっ、ゴフッ」

(いくら格闘技経験者だからって一撃で仕留めるか!ヤバイ、体が動かねえ!)

「ほら、いつまで寝てるの?本当に遅刻するよ!」



…これが、戦いの世界に巻き込まれる前の、最後の本当に平和な朝だったなんて、俺は考えてもみなかった。



次の投稿はいつになるのやら...

次回もがんばります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ