プロローグ~とある研究所にて~
生まれて初めて小説書きました
まだまだ未熟なので、アドバイスお願いします
実験機材で溢れた部屋で、白衣を着た男性が二人、モニターを眺めていた。一人は20代前半、もう一人は30代後半といったところだ。
『内圧上昇、魔力純度、密度、共に上昇。』
「いよいよですね、幸裂さん!」
「あぁ、人類の生き残りを賭けた戦いの始まりだ。長谷川、ここまで着いて来てくれたこと、感謝する。」
「そんな、私は幸裂さんに憧れて、この道を目指して、このラボに入ったんです。助手として置いて下さっただけでなく、政府が極秘で進めていた、対《蠢蟲》武装の研究に誘って下さるなんて…」
「俺は君の能力を買って、この研究に誘ったんだ。自分に自信を持ちたまえ。
このさいだ言っていいぞ。実は、この研究に反対だろ?」
「ええ、子供達にこんな運命を背負わせるのは少し気が引けます。」
「だが、しょうがないだろう。全12シリーズの《魂喰いの石》、これは俺達には扱うことが出来ない。扱うことが出来るのは子供、しかも適性の高い人間だけなんだ。」
『魔力の固体化に成功…
No.1~12までの精製を完了』
突然、爆発音が轟き、甲高い非常ベルが鳴り響いた。
「幸裂さん!な、何が起こっているんですか!」
「…敵さんのお出ましだ」
「《蠢蟲》…」
と、次の瞬間、ラボの防護壁を突き破り、3メートルは優に越える蜘蛛の背に触手を生やしたような、異形のモノが、実験機材の溢れた部屋に這うようにして入り込んできた。
「まぁ、魔力濃度の高い場所に現れる習性があるっていう論文があったしな。確か、あの学者も《蠢蟲》に喰われて死んだんだっけなぁ…」
「く、くそ!」
長谷川はおもむろに《魂喰いの石》を掴むと、自分の手に爪を突き立て、傷を作った。
「バ、バカ野郎!そいつに血を与えるな!お前には制御出来ない、そればかりか生命力を吸いつくされて、待ってるのは死のみだぞ!」
「もし《魂喰いの石》が暴走したら、それを止める技術を持っているのはあなただけなんですから。さぁ、早く…」
その日の夜のニュースで、幸裂と長谷川という会社員が轢き逃げにあって、搬送先の病院で死亡が確認されたという報道が取り上げられた…
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