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私が推しに落ちるまで

作者: N

美咲は、普通の高校三年生。彼女の心の中には、特別な存在がいた。それは、人気Vtuberの桜井レン。彼は、癒し系のキャラクターで、数百万人のファンを持つ大手のVtuberだった。彼の配信を見ていると、心が温かくなる一方で、どこか腹黒い影を感じることもあった。美咲は、そんな彼に強く惹かれて、心の底から活動を応援していた。

「私も、レンみたいになりたい…」美咲は、彼と繋がるためにVtuberになることを決意した。しかし、彼女にはトーク力もゲームの腕前も自信がなかった。そんな時、友人から手軽に始められる配信アプリの存在を教えられる。

「これなら、私でもできるかも…」美咲は、恐る恐るアプリをダウンロードし、初めての配信を始めた。

最初は緊張して言葉が詰まったが、少しずつリスナーが増えていく。そして、リスナーが増えるとともに、美咲は自信をつけていった。美咲の配信は、彼女の素直な性格と可愛らしい声で人気を博し、コメント欄は「美咲ちゃん、頑張って」といった応援のコメントに溢れていた。そして、いろんな苦労がありつつも、美咲は自分のスタイルを見つけていった。その結果、数ヶ月後にはフォロワーが数十万人に達するほどとなった。

ある日、美咲は配信中に「桜井レンとのコラボが見たい!」というコメントを見つけた。彼女の心は高鳴った。「もし、レンとコラボできたら…」その夢は、彼女の心の中で大きく膨らんでいった。

私も「レンとコラボしたい」美咲の胸はその想いでいっぱいになった.

数週間後、ついにその時が訪れた。美咲は、桜井レンとのコラボ配信が決まったのだ。緊張と興奮が入り混じる中、彼との配信が始まった。彼の優しい声に包まれながら、美咲は自分を忘れ、楽しい時間を過ごした。

「美咲ちゃん、君の配信、すごく面白いね。」レンが微笑むと、美咲の心臓は高鳴った。彼との距離が縮まった瞬間だった。

コラボが終わった後、レンからDMが届く。「今度、一緒にご飯でもどう?」美咲は社交辞令だと思い「ぜひ、また今度行きましょう」と返したが、実際に予定を決め行くことになった。美咲は、夢のような展開に目を丸くした。

そして、データの中でのレンはとてもカッコよかった。

ディナーのお店を決めてくれた.歩く時は、気づいたら車道の方を歩いてるし、扉を開ける時は開けていてくれるし、選んでくれたお店は雰囲気が良く、美咲の話題を引き出すようにしゃべってくれるて、学生の美咲でも緊張せずに、とても楽しく過ごせた。

美咲は、レンとのデートを重ねるうちに、彼の魅力にますます惹かれていった。彼は優しく、時には少し強引なところもあったが、それが彼女の心を掴んで離さなかった。

しかし、次第に彼の言動が変わり始めた。「美咲、僕が稼ぐから、僕以外と関係を持たないでほしい。」彼の言葉に、美咲は戸惑ったが、彼の愛に溺れていく自分を止められなかった。

「もちろん、レンのためなら…」と美咲は、彼の言葉に否ということはできなかった。

ある日、美咲はレンの家に招かれた。しかし、そこは彼女が想像していた場所とは違った。彼女は、彼の愛に包まれる一方で、次第に自分の行動の自由がなくなっていることに気づく。

「美咲、君は僕だけのものだよ。」彼の言葉は甘美でありながら、どこか恐ろしい響きを持っていた。美咲は、彼の愛にドロドロに溺れながらも、逃げ出すことができなかった。

数ヶ月後、美咲はレンと結婚することになった。彼の愛に包まれながらも、彼女の心の奥に不安を感じたが、それ以上の多幸感が美咲を包んでいた。なので、彼と一緒にいることが幸せだと信じていた。

「これからも、ずっと一緒だよね?」美咲は、彼の目を見つめながら尋ねた。

「もちろん、君は僕の全てだから。」レンは微笑み、彼女の手を優しく握った。

美咲は、彼の愛に溺れながらも、彼の真意を知ることはなかった。彼女の心の中には、禁断の愛が深く根付いていた。


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