GYANS SOLAR WAY
そこそこの文量
AC6やってました。ルビコニアンとして
暑い。砂漠=暑いだったがここまで暑いとは。遮蔽物なんかない砂漠では太陽光が直接体を焼き、地面も熱を帯びて下からも熱波が来る。パラセールでも開けば飛べそうだ。簡易冷房は持っているが、移動に迷子にならないようデジタルマップを使っているため自分には使えない。自分に使ったら機械がダウンしてしまう。せめてもとしてリュックからソーラーパネルを展開しているが、日傘程度の広さじゃデジタルマップと簡易冷房を動かすのが限界だった。なぜこうなったかを振り返ってみた。自分は振り返りをすると自分の失敗とか振り返りすぎて黒歴史まで行き過ぎてしまうからあまり振り返りをしたくないのだが。レンタル航空機で移動中に突然攻撃されたのか。ぬあああわけがわからん。武装なんかしてないし友軍識別タグを飛ばしていた訳でもない。なぜ攻撃されたのか。 あとどれぐらいあるんだ。帰った方が早いのでは?着く頃には革命が終わってそうとか色々考えた。〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3日は歩いた。夜は吹雪のような冷たい風が吹きつけ、温まりやすく冷えやすい地表はすぐに氷のように冷たくなった。
このままのペースだとあと一週間以内にはカスピ海だそう。船で一晩かけてカスピ海を渡り、ジョージアとアゼルバイジャンの陸路を通って黒海からルーマニアに行き、そこから鉄道でドイツに行く話になった。カスピ海まで着けばあとは車と鉄道で陸路は走破出来る。しかしカスピ海までがとてもしんどかった。
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日が出ているうち進む。最短距離で港に行きたいのだ。マップをフル活用するために発電出来る時はする。
太陽の位置的に正午辺りになった頃ポツンと岩が見えた。今までも岩があったのでほぼなかった景色の変化を少し楽しんでスルーしようとした時誰かが言った。
「あれ、あそこに見えるの車じゃないか?」
暑さにやられたのか。こんなところに車なんかあるわけが無い。でもだんだん車に見えてくる。本当に車だったら?という淡い期待をみんなが持ち始めた時、また誰かが言った。
「な、なぁ行ってみようぜ。もし車だったらラッキーとしか言えないぞ。」
何となく全員早歩きな気がした。もし車だったとしてもリキッド式では恐らく意味が無いのに。
どこからどう見ても車だった。これを車と言わずしてなんなのか?模型なのか?と言いたいほど。俺が油断してドアを開けようとすると手を叩かれた。
「罠かもしれない。まず大丈夫か確認すべきだ。」
暑さとしばらく歩いていただけだったので警戒心を忘れていた。
全員でしっかり素早く、それはとても素早く車をチェックして安全なのを確認するとドアを開けた。ここまで来てリキッド式であったら見つけなきゃ良かったかもと思うだろうが、確認しなければ始まらない。エンジンをかける。すると一瞬だけ計器類が動く。しかし直ぐに元に戻った。
終わった。リキッド式だった。違かったら消えることは無い。
しかしΞは喜んでいた。
調子乗って日付進めまくったら後々困りそう。