Theme of Sand Ocean
ゴミみたいに短いけど許して
バイトと別の小説で忙しかった。前話からのをとりあえず終わらせた。
まじですまねぇ
手に持っていた対物ライフルの弾をマガジンごと放り捨てるとバレルに貫徹弾を入れる。そしてマズルフラッシュの少し下に当たるように撃つ。高低差がアホみたいにあるので偏差は要らなく感じたがなんせ3500mはあるのだ。少しだけ偏差を付けた。まず届いて貫徹するか心配だったがそんな心配を他所に約3秒後に一つだけマズルフラッシュが止まった。
当然何も何にも固定されてない自由落下中の体は反動を全て受けて吹っ飛ぶ。
「撃つな!体がぶれる!何してんだ!」
「おい!身体を水平に安定させて絶対に少しでも傾くなよ!HALO降下だなんてぶっつけ本番でやりたくねぇよ!」
「なんだ!?もういっぺん言ってみろ?!なんだぁ!?」
「だから身体を水平に固定してくれって言ってんだ!やれよ!」
「お前馬鹿か!?無理に決まってるだろ!」
「うるさい!やって見なきゃ分からんだろ!やらないくせに文句ばっかうるせぇよ!」
「なんだって!?やってやるよ!でも外したらお前を分離してひとりで降下させるからな!」
「おうよ!」
バレルになんとかポケットから出した爆発弾を込める。しっかり狙う。早くしないとどんどん高度は下がってアドバンテージが無くなっていき狙うことが不可能になってしまう。しかし貫徹弾を撃ってから既に何百mは落ちている。さっきと同じ高さを狙っても意味が無い。ということは風が乱れやすい高高度の中でもう一度狙い直さなくてはいけないのだ。しかも3500m以上は離れている銃弾1発程度の穴に通すのだ。奇跡でも無理な所業だろう。早くしないといけない焦燥感の中。陣夢はトリガーを引いた。トリガーを引いてから陣夢は祈るだけだった。いや、祈ることしか出来なかった。するとここまで聴こえる大きさの爆発音が鳴った。どうやら爆発弾は貫徹弾が当てた穴を通ったらしい。微かに見えるトーチカが全て爆散していく。砲弾に引火したのだろう。
大量殺人をたった2発の弾丸で成した。しかし陣夢には罪悪感や得体の知れない負の感情を覚えるのではなく、達成感と安堵の心で満ち溢れていた。