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神話蓮転伝~Gods times ended of human.  作者: みのむしslime
乾域濃霧のシルクロード
16/17

グラーニン

ギリアウト?

アウトですよね‥・・

言い訳するとプログラミングの勉強しつつノベルゲー作ってました(苦しい言い訳)

完成したら今のところはBOOTHに出すか普通に配布するか悩んでます。

 屋上へ飛ぶぞ!

 fly away!

 あ!!

 隣の屋上に着地はできたが義足を落とした。乾いた木の落下音が響く。

 窓から何人か顔を出して音源を確認する。そして下に木の棒が落ちているのを見るとそのまま上を見る。見られたか・・・?一応頭は引っ込めたが。そして声を掛けられる。

「おい!どうした!?何を落とした?」

 こちらは翻訳マシンを使っているから相手の言っていることがわかるが向こうが使ってるかはわからない。だからイタリア語で返答しないとバレる。よし、

「ジャンkggぁがvぁがんかjr」

「ん?!なんだ?!」

 ちゃんと発音しない作戦。これで活舌が悪いだけだと相手に思わせることができる。今までの人生の経験則だ。

「はっきり言えって!!」

「Dopo averlo fatto per un po', mi ha fatto un altro clistere, ma era così bello che sono impazzito.」

「だからなんだよ!!」

「Ho infilato il mio cazzo nel buco del culo del vagabondo.Il mio buco del culo è scivoloso di feci e urina e mi sento bene.」

 よし逃げるぞ。

「あっ。」

 立ち上がろうとするが立ち上がれずにまた倒れる。片足がないせいで立てなかった。不味くない?

なぜか落としたのは義足でなくただポケットからスマホをおとしたかのような気分になっていた。人間は適応力が高い。だから不細工な足でもなれて生身の足のように思っていたのだろう。なにも違和感を感じないように。だがこの状況にはすぐには慣れそうにもない。さっさと階段を下りないとタイミングを失う。すれ違うのもだめだ。

殺すという選択肢もあるが、それでは潜入にばれる。

でも結局この状態の屋上を見られたらばれる。でもこの場に私が犯人ですと言わんばかりにいるのと、犯人が分からないでは見つかるまでの時間が違うだろう。大幅に。

下にさえ行けば壁を伝って進めるはず。

何とか這ってドアへ向かう。匍匐前進で進むが速度が遅い。ローリングしよ。

転がってドアへ向かう。たまに止まって真っすぐ回れているのを確認する。ガッと止まったので何かにぶつかった背中を見てドアノブをつかもうと体をひねったら。

「おい。なにものだ?」

あ。見つかっちゃった;;
















装備を全て取られたうえで一度牢にぶち込まれた。あぁ終わった。死ぬしかないかも~。

「君は何ここに?」

そこには老人がいた。

「あ、あなたは?」

なんとなくだがこの老人はドイツ語を話している気がする。しかしこちらからのメッセージは通っているのか。

「んーいや。僕の言っていることがわかりますか?」

日本語で聞いてみる。老人は一瞬わからないというように首をかしげる。

「Do you understand Japanses?]

拙い英語で聞いてみる。日本と違ってEU圏は英語が話せる人が多い。翻訳マシンがなくても英語ならわかってくれるはずだ。自分は基地にいろんな言語の人がいたというのもあって翻訳マシンを使った会話に慣れているが老人は慣れていない可能性もある。

「大丈夫ですよ。私もマシンを使っていますから。わかってますよ。しかしドイツ語と英語以外で話すことがあまりないのでマシンに慣れてなかったもので。」

「成程。」

穏やかな老人でイケメンなドイツ人をいい感じに年を取らせたみたいないい雰囲気だった。しかし格好はいいとは言えなかった。捕らえられて暫く経つのだろう。痩せこけてはいなかった。老人に少しでも無理をさせたら死ぬと思われたのだろう。

「それで、あなたはなぜここに?」

と聞いた。老人は、

「私は誘拐されてしまいました。確か1週間は経ったでしょうか?あなたは?」

「え、僕はここにとらわれている人物に用が・・ところで牢はここだけでしょうか?」

「私が知る限りここだけですが・・・つまりあなたは私にようが?」

そのあとその老人が目的の店主だった。と知り一応出会うという目的は達成した。しかし新たに問題が発生したのも事実だ。

「なんとなくの推察ですがあなたは傭兵なんですか?」

「そうです。ドイツに来るまでに襲撃を受けて片足を。」

と欠損した足を見せる。すると老人は顔をしかめて言う。

「処置はしなかったのですか?そもそもここまでその状態で来たのですか?」

「乗っていた鉄道に使われてた木材を義足にしていて、ここでその義足を落として・・・

とひたすら説明していった。

・・・・だからここにあなたを助けに。」

「成程。私に依頼するためにと。いいでしょう。ここを出たらあなたの義足を作りましょう。」

「本当ですか!?いやでも完成にはどれぐらいかかるのでしょうか?」

「最短4週間でしょうかね。依頼者の体に合わせながら作っていく感じになります。」

4週間じゃまに合わない。5日とかでここをでるのだ。

「あぁ、そうですか。じゃあその話は無しでも大丈夫です。僕はあと5日したらドイツを出ないとなので。」

「5日ですか。わかりまし。間に合わせましょう。あなたにも店に泊まってもらうことになりますが。」

「いや・・さすがに28日を5日にはできないですよね?」

「いや。できますとも。そうですねじゃあ今日中にはここを脱出しないとですね。」

おおお。やるしかないということか。そもそも俺は不審者かつ味方を殺したであろう人物だ。碌な目には合わないだろうから早く脱走するに越したことはない。

「肩を借りてもいいですか?立てなくて。」

と老人の方を借りる。そういえばこの牢の錠は何式だったか?アナログ式なら自力で開錠するのは無理だ。デジタルであることを望む。というかアナログの方が少ないんじゃなかろうか?この時代でも。

向こう側にはドアノブがついているであろうところに手を当てる。そしてコンタクトディスプレイにこのドアのステータスが表示される。よかったここでも動作して。今使っているのは母親の友人のデジタル大好き変人がくれたクラッキングツールだ。本人が言うには黒ではないらしい。包丁とかといっしょで法を犯す使い方をしなければ大丈夫だとか何とか。母の大学の友人は優秀だが変人という人が多くて、たまに困るが好奇心を満たしてくれる人ばかりで退屈はしなかったと思う。でも母と友人らは少しぎこちなさを感じていた。大昔に何かあったみたいに。幼さゆえの過ちで聞きまわってしまったが。母からは大学のころの彼氏が交際中に死んじゃって荒んでた頃にトラブルを起こしすぎたせい。と聞いていたが違うことを言っている人もいたため嘘であることはわかっていた。

ツールが示したドアのステータスは”操作可能”だった。そこで実行のボタンを押してツールが勝手にクラッキングを開始する。

「いったい何を?」

そうかこの技術はまだないのか。

「今はハッキング中です。体内のナノマシンとこのコンタクトディスプレイを使って。」

と言いながら目をよく見せる。

「へぇ~そんなものが。」

「他言無用でお願いしますね?」

一応なるべく隠しておくことにした。ばれていざこざに巻き込まれるのも嫌だったからだ。

3分もかからないうちにハッキングが完了する。

そして、

「合図するまで話さないでもらえますか?敵を探知するので。」

と手をドアに当てたまま別のツールを起動する。これもさっきのツールと制作者は同じだ。手から悪寒が走ったような不快感が体をめぐる。次は音を利用してその場を3Dデータにするものだ。本当に使っていると嫌なぞわぞわっとした感覚を感じるから便利だが好きではない。

音の反射から3Dデータを作るのはこの時代でもあるがまだデスクトップパソコン大のコンピューターは必要なうえ、体内ナノマシンが音波を放つのもこの時代にそんな技術はない。音といっても超音波なので人間に聞こえることはない。動物にはバレるかもだが。

敵は近くには…いない。

「大丈夫です。近くに誰もいないのでこのまま出てしまいましょう。真っすぐ出口へ。」

「わかりました。」

「あと僕の体内にはナノマシンが大量に流れているので盾にしてください。あなたに死なれると困るので。」

自分よりも数十歳したの人を盾にすることを躊躇して嫌な顔をしていたが、老人はうなずいてくれた。

「じゃあ出ますね。あ、そうだちなみにイタリア語は?」

「イタリア語をわかりません。」

「そうですか。ではなるべく物音も立てずに行きましょう。彼らは翻訳マシンを使っていません。怪しまれたらごまかせないので。」

「わかりました。」

こうしてあほな展開で捕まった陣夢と義肢店の店主のマフィアアジトからの大脱出が始まるのだった。

本当は脱出迄書いてドイツ出発しようとしたけどあまり猶予がなくてそこまでいきませんでした。

次でドイツ出発するはずです。

盾にされて死ぬかもしれませんが。

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