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神話蓮転伝~Gods times ended of human.  作者: みのむしslime
乾域濃霧のシルクロード
15/17

蛇食い

 結論から言おう。義肢は買えない。店主が誘拐されたのだ。どうやら第1目撃者だったようだか、職業柄警察に絡まれるのは避けたい、とエリンが言うので通報はしなかった。きっと近所の人が異変に気付いて通報してくれるはず……というか、もし俺たちが目撃されたら自分たちが容疑者なのでは?あれ?

 とにかく義足は別の人に頼むしかない。と言っても革命やクーデターが近年全くなかったドイツには四肢欠損など身体に害を及ぼしている人は殆ど居ない。健康面では世界で1番ドイツがまともとも。酒は呑む癖にと偏見混じりに思ったが。だから義肢を作ってくれる人なんて殆ど居ない。最寄りは2つ隣町らしい。行って今よりかはましな粗悪品を買って帰ってくるのがせいぜいだろう。だって足が無いんじゃ(ダブルミーニング)時間がかかる。しかもその町はあまり整備もされていない山の方だそうから片道一日はかかる予想をたてた。自分はよく楽観視する癖があるそうだから実際は1.5日とかかかってしまうのだろうか。

 い、嫌だなぁ。

 それかギリギリまでここで待って警察が店主を救い出すのを待つか。でもあと6日だぞ?それまでに帰っては来なそう。恐らく今日か明日ぐらいに声明文がでて警察の対応が始まるはずだ。遅い。それじゃ間に合わない。やはり歩かないといけないのか。

 と歩きたくない、面倒とゴネて結局準備を済ませてからギリギリに向かうことにした。

 エリンにお店を教えてもらいつつ必要であろうものを買う。列車で殆ど無くしたからなぁ。色々と。

 買い揃えて今日の深夜にはここを出ないといけないとなってくる日。エリンに呼ばれた。

 部屋に入ると既にエリンは座っていた。なんだろう。エリンはどちらかと言うと可愛いよりの容姿で身長も150cm前後ぐらいのはずなのに圧を出すのが上手いのか175cmはあるように思える。男と同じぐらいの身長の女子と対面するとなぜか気圧されてしまう。

「座って。」

「も、もしかして借金作りすぎって話……です……か……?」

 向かいの席に座って顔色を伺うように聞く。歳とか関係ないのだ。歳下でも先輩だ。エリンは。

 ビクビクしながら返答を待っているとエリンが書類を寄越す。借用書かな?それとも過酷な返済オプションへのサインはさせられるのかな?

「昨日の夜雇った探偵があの義肢店の店主を見つけたらしいよ。場所は地図の赤点の場所。そこはイタリアのギャング、“ペレグリーニ”。イタリア最大のギャングよ。」

 顔になんでエリンはイタリアギャングの規模なんか知ってるんだろう?と書いてあったのか、

「言わなかったっけ?私、イタリア革命で孤児になっていろいろあってこの組織に拾ってもらったの。戦争孤児ってやつ?不思議だよね?父親はゲルマン系の、まぁドイツ人系なのに母親は日本人。なのに生まれはイタリア。私でもそう思うよ。」

「へぇ。それは。その。言い方悪いけど。災難だったな。」

「いいのいいの。私だって無関係じゃないし。」

 でも彼女の目からハイライトが消えた気がした。


 翌日。

 サプレッサーを昨日買ったのでハンドガンに装着してアジトに乗り込む。ゲームのようにしゃがんで物陰に隠れてやローリング飛込はできないだろう。ゆっくりと進まないといけないうえに隠れる場所が制限される。なんてじれったい縛りプレイなんだ。

アジトはスラム街のようなところだった。しかし一つだけ異様な雰囲気の建物があった。人通りが少ない。0ではないが。しかし前を通る人は建物から目を逸らし避けるように足早に通り過ぎる。

ドイツなのにこんな地域があるのか。想像できない。

当然正面からは入れない。でも隙をついて隣からは飛び移るのはできるか…も?でもそうするなら隣の建物に入らないといけないが。隣もギャングの所有物件に見える。

周辺建物も買って要塞化した方が確実に決まっている。でも隣の建物は敵対組織に隣接されないものだろうから本陣よりかは手薄なのは確実だ。

参考資料より。

資料通りに隣の建物に侵入してそこから本丸に乗り込もう。

パット見そばに誰もいない窓に石を投げ込む。当然中から男が頭を出して犯人を探す。

「おい!誰だ!」

男は犯人の姿が目視できないとすぐにどたどたと大きな音を立てて出入口に走って向かう。もう一度石を投げる。





反応がない。よーし入っちゃうぞ^^

リアルでは初のスニーキングだ^^心躍っちゃうね。

窓枠に手を置き・・・

「いてっ」

あっぶねー!!小さく抑えられたー

割れたガラスで切ったみたいだ。ままならないね。

ガラスに気を付けて侵入する。しかし完全に油断していたので手の傷は深く、血が大量に流れ出ていた。

恐らくこれがR-15のハリウッド映画なら大声でファック!とかクソ!って言っているところだが抑える。あぁっ!くそっ!さすがに出すぎだろ。切れ味がよかったから痛いじゃなくて感覚がきもい。これなら銃で撃たれた方がましだ。

普段ハンカチを持ってないのが仇になった。何かで傷口を覆いたいが仕方がないってやつだ。何か布のようなものはないかときょろきょろしていると気味の悪い感覚はなくなった。

そうだ。そうだった。軽い外傷ならナノマシンが治してくれるんだった。無駄に騒いだな(心の中で)

ひとまず屋上に行こうかな、屋上というか上の階。変装できれば楽だが白人だらけのところに黄色人種は流石にばれる。こっそりいくしかない。

階段を探そう。非常階段があればなおよし。敵の目が少ないのに最上階まで行けるからね。

こっそりと動き回る。邪魔なところのは頭を打ちぬいて無理やりどかす。

俺は知ってんだ。誘導するより無力化した方が確実だって。空マガジン投げるより麻酔銃の方が楽だし効果的。でも麻酔銃がないなら実弾で代用するしかない。

と15分ほど歩きまわって非常階段を見つけた。扉を開けると外で、近くに窓はない。計画通り。そのまま屋上まで登った。

屋上にも数人いた。意外と難しい。殺したところで死体がビルから落ちるとまずい。音で死体がばれて侵入者がいると気づかれる。これは流石に中央に誘導すべきか。そう思って空薬莢を投げる。気持ちよく金属音が響く。

「誰か何か落としたか?」

「ん?俺は・・・違う」

「俺もだ」

その場にいる者が自分の体と足元を見て異変を探す。

「じゃあ何の音だ?」

「知らん。多分あそこからだったよな?」

「そうだな。誰か階段にいるのかもしれん。」

中央の空薬莢をぶつけた場所は屋上への階段だったそうだ。

「お前行けよ。」

「は?お前が言い出したんだから行けよ」

「そうだよ」

「は?」

軽く押し付け合いになるが結局音に気付いたやつが行った。

階段へと歩いていく。そこにもう1度空薬莢を投げる。今度は直接当てる。

「あ?」

「おい、どうした?」

「いや、なんか当たった・・・薬莢?」

「向こうの奴らの悪戯か?」

数人が隣のビルを見る。

今だ。

視線の逆側から片付けていく。彼らはギャングだから防弾チョッキを着ていない。さっき室内の敵で確認済みだ。無力化していく。




「oh...俺にこんな才能が」

まさかの全員初弾でヘッドショット。冷静に、丁寧に狙ったわけじゃないんだが。嬉しいね。この才能。これでのび太に負ける要素ないね。派手な音がしなかったからか向こう側は気付いていない。

というかあれはサボっているな。まあ壁が破られない限り本陣は戦わないししかも屋上ってことはヘリじゃない限り最後にたどり着くところだ。だって入り口は1階だし。

4m。走り幅跳びの記録は忘れたが届くんじゃなかろうか。端には50cmほどの段差もあるし。最悪なのは着地で音を立ててしまってばれることだが。向こうに打たれたら全員にばれたといってもいいだろう。自陣でサプレッサーをつける必要はないし。

一つ下の階。割とよさそうだがここからじゃ奥が見えない。賭けになる。あと窓自体が向かい合っているから向こうのビル内の敵に見られなくてもこのビル内の敵の目前になってしまう可能性はある。


いったいどうするべきか........

途中でデットプール見たせいで影響されまくってます

いろいろ忙しかったというか大学受験忙しいね

あと曲書いたりいろいろ・・・

諦めたプログラミングの勉強も結局し始めたし

まぁなるべく月1以上更新は頑張る所存です・・・

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