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2 目覚め

瞼が重い…眠くないのに開かねぇ…くそぉ…


「〜…」


誰だ…?なにか言ってる…?


「っ〜…!……!、、…。」


え?なんだ…何なんだ…?誰だよお前…?


「…ありがとう…」


ありがとう…?お礼言われてんのか俺…?くそっ…目が開かねえ…眠くないのに…眠い…


………

………

………


「ありがとうって何がだよおおっ!」

「ひゃっ…ぇ…先生…!先生ぇっ!東野さんが、東野さんがぁ!!」


慌てて出ていく看護師らしき人を見送りながら固まる。知らない天井、知らない空間、そして知らない人たち。少ししたら30代半ばくらいの白衣を着た医師が現れた。彼は黙々と男の診察を行った。よし、と頷き満足そうな表情だ。


「東野さん、よくお目覚めになられましたね。少し体力を戻したら大切なお話があります。私は担当医の阿倍野と申します。よろしくおねがいしますね。」


にこやかなスマイルが目覚めたばかりの体には眩しかった。イケメンの医者はさぞかしモテるだろう…などと思っていたら先程の看護師に無理やり横にされた。


「東野さん…じゃなくて義國(よしくに)さん、まだ目覚められたばかりなのですからちゃんと休んでて下さいね!」


何とも姉御肌とも妹属性とも取れる素敵な看護師だ。手厚い看護も悪くないと少しリラックスした時、そこでふと言葉が漏れた。


「って…え?俺義國っていうんですか…?ていうか、俺誰ですか…?ここ、どこですか…?」


初めて聞いた名前だ。というか自分が一体誰なのかわからない。当然のように質問してしまったが、自分の言葉を聞いた看護師の顔が見る見る青ざめていく。


「へ…ぇ…?…先生…!先生ぇっ!東野さんが、東野さんがぁ!!」


先程のデジャブと言っていいだろう。看護師はまた走って出ていってしまった。


「なるほど…これが記憶喪失ってやつかぁ…」


目覚めたばかりなのに記憶喪失…?しかもさっきの阿倍野とかいう医者、大切な話があるといっていたし…。


何かと重たい状況に押し潰されそうになった。とりあえずもう一度寝てしまおう。夢であるかもしれないし。


と、呑気に二度寝?に走った俺だったが、看護師のキャンキャン声で直ぐに再覚醒するのであった。なるほど、どうやらこれは夢ではないようだ。諦めて真っ青な看護師に連れられてきた困り顔の阿倍野の話を聞くことにした。

拙い文章ですがお読みいただきましてありがとうございます。頑張って連載していきたいと思いますので宜しくお願いします。

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