0.5
今回、美月視点で展開して参ります。
―いつからだろう…
光を恐れ、闇に下っていったのは…。
…そんな事さえも、長い間生きてきた性かもうなにも思い出せない。
俺はここにいる…。
そう実感さえ出来れば
今はそれだけで構わない。
0.5
「んっ・・・・」
あれから情事の後、キョウは疲れたのか俺の隣でぐっすりと眠っている。
ふと壁に掛けてある時計を見てみると、もう時計は朝の二時を指していた。
あと、数時間ぐらいで学校に通うためいつも早く起きているキョウは目を覚まし、
闇に生きる俺自身は丁度眠りに就くことだろう。
「キョウ・・・・。」
暗い部屋の中で暖をとる為につけてある暖炉の火が照らす、
キョウの艶のある黒髪やシーツの隙間から見える、
色が白く滑らかな肌が艶めかしいほど色づいて見え、
先ほどまで抱いていた欲情を再び起こしてしまいそうになる。
堪らず、自身の長い指先は眠るキョウの頬に触れ小さな桃色の唇に触れてしまう。
そして触れるだけの口付けを落とすと、起こしてしまわぬように
ゆっくりと体をキョウとは違う方向に
体を背けた。
これ以上は
自我を押し殺してしまわなければ・・・・・。
食事・・・キョウから血を分けてもらう時だってそうだった。
日を追ううちに、大きくなってくる愛情に。
激しく求めすぎてしまうようになってしまう。
このままでは何時か俺はキョウの血を自身が求めるままに
吸いつくしてしまうかもしれない・・・・・・。
俺は・・・・このままキョウの傍にいていいのだろうか。
今回はちょっと長めな話になりそうでしたので、
短いですが区切りの良いというところで
この辺で区切らせていただきました。
なのでこの美月視点で展開する、
0.5話目は次回まで続きます(汗)
まだまだ表現が未熟ですが
時間のある限り編集しなおしていこうかと
思っております。(汗)
少し中途半端になってしまいましたが、
それではこの辺で