第一話 神様と会った
「……………………は?」
俺の名前は黒炭灰人、14歳、162cm、50kg、自分で言うのもあれだが、少し異常な中学2年生。
俺は今、絶賛混乱中である。
俺は目が覚めると知らない場所にいた。
そこはとても美しいというか神聖な場所というか、そんな感じだった。
例えるなら、大金持ちのめちゃくちゃでかい家の庭をもっとすごくしたような感じだった。
どうしてこんなところにいるのか、ここはどこなのか、何もわからない。
俺は夢の中だと思い、自分の顔をつねってみた。
「……………………え?」
普通に痛い。
え?どゆこと?痛いってことはここは夢の中じゃないってこと?
やべぇ。何もわからん。
俺が混乱していたら、急に後ろから子供の声がした。
「やぁ!こんにちは!」
驚いて勢いよく振り返ると、そこには小学生くらいの身長で、髪の毛が白く、明るい表情で笑っている子供がいた。
「聞きたいことはたくさんあると思うけど、とりあえずイスに座ろう!」
そう言って子供は指を指したが、そこにはイスなんてない。
(何言ってんだこの子供は?)
そう思っていたら次の瞬間、急に空から立派なイスが2つと、立派なテーブルが1つ落ちてきた。
「えぇ!?」
思わず声が出てしまった。
何が起きているか分からず、驚いていると、
「ほら、早く座ろ!」
と子供が言った。
「あっいやっ、、、、はい」
俺は返事をして、恐る恐る座った。
「よし!じゃあ自己紹介するね!僕は神様!よろしく!」
「…………………………………」
(この子の頭、大丈夫かな?)
「ちょっと!初対面の僕に頭が大丈夫かって、ひどいと思うけど!」
「え!あっいや、、、、すいません」
(やべっ声に出でたか)
「声には出てなかったから大丈夫だよ!」
「……ファ!?…………………………?」
(意味わからん)
「だから!声には出てないよ!僕が君の心を読んだだけだから!」
「………マジですか?」
「うん!マジ!マジ!」
(え?心を読んだだけだからって、え?そんなこと人間にできるもんなのか?いや、でもさっき急に空からイスとテーブルが落ちてきたし、自己紹介で神様だって言ってたし、、、、、、、、これは考えて分かるようなもんじゃないな)
「………神様?」
「そう!僕、神様!」
「な、なるほど?」
「うん!じゃあとりあえず話を進めようか!あと、僕は君がどんな人か知ってるから自己紹介はしなくていいよ!」
「あっはい」
「じゃあ何か聞きたいことはある?」
「あっえ、えぇっと―」
「じゃっじゃあ、ここってどこですか?」
俺がそう言うと、
「ここは僕が住んでるところ!」
どうやらここは神様(本物か知らんけど)の住んでいるところらしい。
「えぇっと、どうして僕がここにいるんですか?確か俺は自分の家で、、、、、」
俺は自分の家で何をしていたか思い出した。
「……………え?」
俺は
自分の右腕を食っていたことを思い出した。