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書き手のキモチ ~感想やレビューや評価やコメントをもらった時のアレコレ~

作者: 稲生拓海

 こんにちは。

 書き手としてせっせと作品を書いては投稿している稲生拓海と申します。


 さて、私の過去に投稿した拙作に目を通していただいた全ての読み手の皆様、本当にありがとう。

 とても嬉しいです。

 コメントやレビューや感想から送って下さる温かい励ましの言葉、きちんと届いています。


 今回は、もしかしたら読み手と書き手との間に色んな思い違いとか、気持ちのすれ違いとか、齟齬とか、そんなものがあるのかもしれないと思って、筆をとった次第です。


(ところで稲生は数字が得意ではなく、よく計算とか予測を間違えます。なので、文中に現れるそれらにはご容赦願います)


 本投稿はエッセイとしては初めて仕立てた物になりますが、3つの内容について触れたいと思います。


 1つ目は、書き手として、読み手の反応がどれだけ嬉しいか。

 2つ目は、読み手の反応が書き手に及ぼす影響はどれほどものか。


 これらは恐らくそれぞれの立場になって見ないとわからないことも有るかと思います。

 本作では各所のコメント欄や投稿されているエッセイ、それから感想、レビューを見て私なりのメモです。

 主に書き手としての私の立場から感じた事を連ねたいと思います。


 まず、1つ目です。

 書き手として、自分が書いた物へ何らかの反応が有る事はとても嬉しい事です。

 おそらく読み手の方からは想像しにくいかもしれませんがそれはもう、とてもとても嬉しいです。

 小躍りして、あるいは気難しい場面にもかかわらず思わず笑みが零れてしまい表情を整えるのに苦労する位です。

 たとえ話で無く、本当に嬉しいのです。

(稲生はあまりふざけられない場面で拙作に反応があった事を知ってしまい、仲間から『何か良いことが有ったんですか?』と指摘される程、表情や行動に現れてしまう位。)


 考えて見れば、忙しい中貴重な時間を割いてまで目を通してくれるなんて日常の中では中々無い事です。

 仮に書き手が『小説書いたよ、ちょっと見て読んでほしい!』

と、友達へお願いした所で何人が読んで、その上で感想を返してくれるでしょうか。

 きっと、仲の良い友達の内、たった一人とか、二人とか。そういう所ではないかなと思います。


(仲の良い友達と書いたのは、私がもし自分の書いた小説をあまり親しくない仲間に見せれば『何書いてんですか……』とか『……』と無言の圧力を受けたりとか、今後の生き方に支障をきたす様な状況に陥ってしまうからです。要するに生活圏の被る、近過ぎる人達への警戒と保身のためです。理解のある友達が多い人の場合はこの限りではなくよくわかりません。稲生にはあまり友だちがいませんので)


 そもそも、ネットでは書き手と読み手の関係なんて、一目した場合友達はおろか、知り合いというレベルですらありません。

 誰ですか貴女? といった反応で当たり前かと思います。信頼もなにもへったくれもありませんよね。


 なのに! 読んで下さった方から作品に対してコメントを、レビューが贈られ、感想を返して頂ける……稲生は驚きました。

 同時にとても嬉しく思って、いくら感謝しても、し足りない気持ちになりました。感謝という言葉の上を行く言葉を探して一生懸命あたふたしました。


 結果、私は読み手の反応に対し『画面を拝み』ました。

 特定の神様を信仰しているわけではありませんが、幸せを感じてどうしようもなくなった場合は思わず拝んでしまうようです。幸せとかそういったレベルではなく僥倖とか難しい言葉を使ってそれこそ画面の向こうの読み手様に最大限の感謝を送りたく思いました。


 つまり何が言いたいかと申しますと、

『読んで頂いた事、そして作品への反応を書き手はとても喜ぶ』ということです。

 とてもです。凄くです。

 人によっては失神してしまうかもしれない。(私はたぶん血圧が一瞬跳ね上がったはず)



 二つ目です。

 それでは、読み手の反応が書き手に及ぼす影響はどれほどのものか。

 一つ目に書いたように作品への反応はとても嬉しい事を踏まえますが、読み手様の反応は書き手に取ってものすごいモチベーションの源泉となり得ます。


 また私の例で恐縮ですが、その日タスクの中であり得ないほど大きな失敗をしでかしてしまい、一日そのフォローに走り回ってへとへとで、もうこのまま世界なんて消えてしまえばいいんだとか、悲劇だこれはとか思って自暴自棄に灰色の世界に絶望してひとりでぶつくさ言っているような状況ですら。


 ――『小説家になろう』を開いて表示される一文。


 『コメントが書かれました!』 ※赤字


 これを見た瞬間に、ネガティブな感情が一瞬で鳴りを潜めます。

 失敗? 何それ作品の前ではそんなもの無いし、不要だぅ。

 帰ったらどんな作品を書こう、どうやって面白くしよう、最短でお家に帰るんだ。ああそういえばそのためにまず目の前のタスクを終わらせよう。ひっひっひ。


 と、作品を作る事についてのモチベーションに火がつきます。

 ストライキを起こしていた頭もフル回転で動き、良い作品を作るにはどうすればいいのか。よし、早く続きを書くのだ! と。


 読み手様。読み手様。

 あなたのひと手間で、書き手が頑張る事、請け合いですよ。

『あなた様の反応が、より楽しい小説を書かせる可能性を持つ』のですから。



 以上は私の色眼鏡で見た私見の一つに過ぎませんが書き連ねました。

 人によって大なり小なりあるとは思いますが、同じような状況において書き手は似た気持ちを抱くのではではないかと思います。


 だから読み手の皆様、どうかお気に入りの作品がありましたら、簡単でも構いませんので反応を送って頂けると幸いです。

 そうやって書き手をうまく調子づかせることができたら儲けものですよ。

(稲生のように馬車馬のように書き続けるに違いありません)


 そうすると作品の裾野が広がって、あなた好みの、より良質な、そして読みたい作品が投稿されます。正確にはその可能性が跳ね上がります。

 そうなると書き手も読み手も幸せになれます。

 それは方向性として間違っていない事と思います。

 より幸せな時間を過ごすために良い事と思います。



 読み手と書き手の関係について思ったことを短くまとめました。

 少しでも読み手の方に伝わるといいな。

 それでは。お目汚し失礼致しました。


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― 新着の感想 ―
[一言] とてもよくわかります。 読者から反応があるということは、つまり自分の創作が人を動かしたということなので、やっぱり嬉しいですよね。
[良い点] 『画面を拝み』 私もやりました! 初めて感想頂いた時は、パニックになりました! [一言] 共感から、つい感想を書いていますが、 当方ペーペーです。偉そうなことは言えません。 ただ、共感でき…
[良い点] 書き手でもあり読み手でもあると、どうやって喜んでもらおう、反応してもらったら嬉しいなの連続でありまして、作者様の反応がそこまでのものと知れたならどうして評価しないでいれましょうか! いや嬉…
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