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共闘

ちょっとずつ更新…

女の人が泣き止むのを待ってから話を続ける。


「今度はこっちが確認したいんだけど、なんで魔王を狙ってたの?」


定番の魔王を倒せば戻れるとか言われたのかなと思い聞いてみる。


その女の人は先程までの敵意は嘘の様に消えて話してくれた。


「使命を果たせば神様が戻してくれるって言われて…」


なるほど、使命ね。なんとも曖昧な内容だ。


一緒に居た二人の男に視線を向けると剣士風の男も同じだと答えたがもう一人影の薄い不健康そうな奴は少し違ったようだ。


「俺は…俺はこの世界を守りたかった…」


英雄願望でもあるのかな?


なんでもこの不健康そうな男はこの世界で惚れた女が出来て、その女が魔族に家族を殺された不幸な女だそうで魔族を恨んでいるという事と、その理由の為に魔王を倒して平和な世界を作りたいという理由を教えてくれた。


魔眼を使うとこんな事まで話して貰えるのかと信用という有用性の高さに驚きながらもどうしたものかと考える。


他の二人に関しては元の世界に帰すという事で丸く収まりそうだが、この男に関してはそうもいかないだろう。


英雄気質の正義感が相手となるとなかなかに難しい。


「平和ね、君はこの世界の事、魔族の事についてどの程度理解してる?」


こうなったら取り込むしかないなと思う。


「魔族がこの世界を乱す悪だっていう風に聞いたけど、本当にそれが正しいのか迷ってはいる…けど、俺にはそれを知る手段が無い。だからもし聞けるのであれば教えて欲しい!」


思っていたよりもちゃんと考えてはいたようだ。


これに関しては他の二人も同様の意見らしく、召喚されてから言いくるめられながらも理不尽な国の要求には嫌悪感すら感じていたようだ。


「うん、それじゃあこの世界について正しい知識をあげるよ。二人も帰るのはその後でもいいよね?」


そう言うと全会一致となったのでこの世界の自分の知っている事を簡潔に話すことにした。


この世界は元々魔族の世界であった事、後になって他の世界の神様が人間をこの世界に送り出し戦争を起こした事、そして魔族が絶滅に瀕している事と本来のこの世界の神様は人間を滅ぼすつもりは無く共存を望んでいる事を伝えた。


敵対したい訳では無いので意訳も入っているが、念のため魔眼を使って話した。


「つまり私たちは侵略者の駒としてこの世界に召喚されたんだね…」


ちゃんと理解してもらえた様だ。


「詰まりはそういう事だね。因みにもう一つ言うと、俺も日本から召喚されてここにいるんだよ」


その言葉に3人は驚愕する。


「まって、日本って私たちと同じ!?魔王なのに!?」


「俺は魔族の方の神様に助けてって言われたから自分から来た訳だから若干みんなとは違うけどね」


そう話してから自分が侵略してきた神様を倒してこの世界を救いたいという建前を説明する。


「確かにこの世界に無理やり連れてこられた事には腹が立つけど神様なんて勝てるの?」


「勝算はあるよ。だからもう少しだけこの世界で手伝って欲しいんだ。もし嫌ならすぐに元の世界に帰してあげるけどどうかな?」


それを聞くと3人とも黙ってしまった。


が、すぐに不健康そうな男が顔をあげる


「わかった。俺に出来ることがあれば手伝わせて欲しい!だが、人間も救うと約束して欲しい」


やはり正義感の塊だった。


「私は…私は悪いけど帰りたい…」


「俺も自分の命が大事だ…」


大体予想通りの結果となった。


「わかった。まずは人間も救う事を約束する。ただ戦争な訳だから全く被害無くっていうのは無理だと思うよ。」


「わかってる、それでも最善を尽くしてくれるのであれば十分だよ」


「他の二人は帰るって事でいいんだね?」


「お願い」「頼む」


そうしてその場は意見が纏まり帰るにもまずは、ティル・ナ・ノーグを解放してからという事を説明し、それに了承を貰う事と、それを手伝って貰う約束を取る事が出来た。

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