出発日
遅くなりました
忙しかったので、結構
そして今も忙しい。
長期休みになるまで、小説の方は更新できないかもしれません。ごめんなさい。
2016.8 末 土曜日
『ふぇ、フェリー?』
『もう今日の便は全部予約でいっぱいなの、だからフェリーで行くのをお勧めするわ』
その言葉を聞いた途端、眠気も何もかも吹っ飛び友達と顔を見合わせた。
……………
何故そんなことになったのか、それには幾つかの理由がある。
まず前提として、元々の国内便への乗り継ぎ時間が1時間50分しかなかった。
そこへ日本からのフライトが30分以上遅れた。
そして荷物が20分以上出てこなかった
その結果、就学許可の手続きの順番を待っているころには、とっくにゲートにいなければいけない時間を過ぎていた。
でもまだ今日の便は3、4便あることは知っていたから、油断していた。
9時間以上のフライトで一睡もできなかった私は、その油断から来た眠気と戦いながらも、2時間後にはホストファミリーに挨拶している自分を思い浮かべていた。
なのに
どういうことだ。
いや、嫌な予感はしてた。
某大手ツーリズム会社から渡されたフライトのチケットを見たときから。
でも、大丈夫ですよの一言に安心してたのに。
全然大丈夫じゃないやん!
……………
内心、パニックになりかけながらも、無駄になったチケットの裏にフェリーターミナルへの行き方を書いてもらい、しょんぼりと向かった。
同じ大学のESLに留学するKと一緒に、電車とバスに乗り、1時間ほどかけてフェリーターミナルに到着。
それほど遠くないものなのかもしれないが、重いスーツケース2つを扱うのは本当にきつかった。
Kに手伝ってもらうかわりに、英語は私担当だった。
フェリーを2時間ほど待っている間は、Kと愚痴やあえて日常の話をした。
日本語だから周りには分からない。
なんでこんなに時間過ごしてるのに、日付変わらないんや、とか。
軽くトラウマになっただとか
気をとりなおしてこっちでしたいこと、行きたい場所など
色々話すことは尽きない、そこは流石女子だろうか。
何せストレスが溜まっていた。話すしかない、ここは。
ほんとに、やだ、もう
内心はこの言葉でほぼ占められてた。
どうしてこんなに上手くいかないのか
自分何かした?
待っている間何も特にすることがない分、頭の中はグチャグチャである。
インターネットが通じたので、ホストファミリーに連絡できたのは幸い。
スマホって便利ね、微妙にアナログな私でも分かった、それは。
フェリーに乗ってからは快適だった。
椅子は柔らかく、そこで初めて眠れた。
飛行機のエコノミーよりもスペースが広い。
はじめは座って寝ていたが、日光が眩しかったから、床に座って座面に腕を置いてさらにウエストポーチを枕にして寝た。
スーツケースはフェリーに乗るときに預けたから楽だった。
2時間の船旅が終わり、フェリーから降りるとホストマザーが出迎えてくれた。
ハグで挨拶。
凄く感情がこもる。
メールは何回かしたけど、初対面。
それでも凄く嬉しかった。
なんか親戚みたい。
悪夢は終わった!って感じだったんだ、きっと。
Kの方もホストマザーが来ていて、挨拶する間もないまま今日は別行動になった。
バイバイK、オリエンテーションの日に会おう。
初日が今思えば1番大変だった!今のところですが。