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テンプレハーレムですが何か問題でも?  作者: galaxy
episode.1 旅立ちへのプロローグ
4/8

1-4 試練

「ハァ…ハァ…後何分だ……?」


俺は血まみれの剣を地面に突き刺し体を支える。


体のいたるところに切り傷があり、左腕に関してはオークの棍棒をもろに食らって変な方向に曲がっている。


「木から離れすぎた……。戻らないと……」


重たい足を動かして来た道を戻る。


その時2体のオークが「グギャグギャ」とよくわからない言葉で話している。


「クソ、めんどくせぇ。見つかると面倒だ」


少し大回りするように道を変えた。


◆◇◆◇◆◇◆◇


俺は大木の根元で驚きの光景を目にした。


「おや、僕以外にもまだ生き残りがいたのか」


そこには数百個の魔石と剣の血を拭き取っている1人の男子生徒だ。


紫色の髪を耳にかかるくらいまで伸ばしている。目つきが悪くて威圧感がある。


「ふーん。よく生き残ってたね。でもその状態だと、もう戦えそうにないね」


彼は俺の折れた左腕を見て呟く。


「あなたも、よく生き残っていましたね」


そこで、彼が同学年と言うことを理解して敬語を使ったのを悔やむ。


「まぁね、それよりもまだ終わらないのかな、この試練。ほとんどの魔物は殺したはずなんだが」


確かに魔物の気配はほとんどない。ついでに言うと人の気配も数人を残して消滅している。


まぁいいや。それよりもこの人、メチャクチャ強そうだ。


ネクタイの色が青なので同学年だ。でも見たことない。学校に行ってなかったから当たり前だけど。


「はぁ、もしかして1時間経たなきゃ終われないのかな?どう思う浅見・・くん」


「あー、そうだな…………え?何で俺の名前……」


「知ってるに決まってるじゃん。今日退学予定だった浅見 龍人くんでしょ?」


「ま、まぁそうだけど……君は?」


「ふふふ、何言ってるんだい?同じクラスの霧崎きりさき深夜しんやだよ」


まさかの同じクラスだった。でもなんか、こいつの事が信用できない。なぜだろう。


「それにしても、あと何分でクリアなのか数えてなかったよ。失態だ」


霧崎は手を額に当て「あちゃー」と言っている。微塵もそんな感じに見えないが。


「大丈夫!全ての魔物を殲滅すれば試練クリアだよー!」


背後からの声に驚き勢いよく振り返る。


あ、また首痛めた。


「暇神っ!」


俺は嫌悪の意思を含めて睨む。


「おー!神様!」


霧崎はうしれそうに立ち上がる。


「みんなお疲れ様!魔物は殲滅されたよ。一体を残してね」


「あと一体いるのか」


あと一体魔物は残っているらしい。だったらそいつを倒して早く試練を終わらせたいな。


「だったら早くその魔物を倒さなきゃ!」


霧崎は戦いを好んでいるらしい。


「まぁ、そう急がないで」


暇神は一拍手する。すると、場所が変わり視界一面には森が広がっている。


「な!」


「おっ?」


俺は結構驚いたが霧崎は大して驚いていなかった。何者だよ。


「ここは大木のてっぺんさ。正式名所は世界樹だよ」


大木。もとい世界樹にはそれなりの人数の生徒がいる。50人くらいか。


『君たちは見事に生き残った!これから試練最後の魔物と戦ってもらう』


どこから取り出したのか、いつの間にかに拡張器を持っている。


『さぁあれを倒したらクリアさ!』


『『『ぐぉぉぉぉぉおおおお!!!!』』』


暇神が指を指した方向からジャイアントなんかとは比べものにならない程の咆哮が聞こえる。


そしてそこに姿を現したのは4本腕に二頭の怪物だった。


距離は10キロは離れているのに既に視認できる。大き過ぎるのだ。


「嘘だろ……」

「あれを倒すのか?」

「無理だろ」


生き残っている生徒は口々に絶望を吐き出す。


その時頭に奴のステータスが浮かぶ。



《邪蛇丸》

レベル:150

ーーーーーーーーー

MP:10000

攻撃力:10000

防御力:10000

俊敏力:100

M攻力:10000

M防力:10000

ーーーーーーーーー

《装備》

武器:・ミスリルの剣、 ・ミスリルの槌

防具:・

ーーーーーーーーー

《スキル》

固有:

通常:咆哮・ビーム

ーーーーーーーーー



おい誰だよ。こいつの名前考えたの。邪蛇丸じゃじゃまる。ふざけ過ぎだろ。


いやいや、そんなこと言ってるの場合じゃ無い。こっからじゃ見えないが足元は蛇なのか?


てか見た目で強そうなのわかってたけど。メチャクチャ強ぇじゃん。


今の俺たちで勝てるのかよ。確かにレベルアップしてるけど……。



《浅見 龍人》

種族:人間

性別:男

年齢:17

職業:

レベル:56

適正魔法:???

ーーーーーーーーー

MP:560

攻撃力:6300

防御力:5250

俊敏力:7030

M攻力:500

M防力:500

ーーーーーーーーー

《装備》

武器:・鉄の剣

防具:・

ーーーーーーーーー

《スキル》

固有:

通常:

ーーーーーーーーー



はい無理!絶対無理!アリが何体集まっても人間には勝てないように、俺たちが何人集まってもあの野郎には勝てません!


「無理に決まってるだろ!」

「ふざけんな!」

「早く逃げよう!」


集まっていた生徒は世界樹が降りていく。


このビッグウェーブを逃したら俺は逃げれなくなる!今がチャンスだ!


「はっ!腰抜けどもが!」


1人の生徒は吐き捨てるように言う。


「トラじゃないか!」


そこにいたのは幼馴染の宮城ぐうじょう虎男とらお


金髪を掻き揚げたような髪型で、赤い眼と会いあって、まさに『タイガー』のようだ。


「リュウ!生きてたのか!」


「お前こそ!よかった!もう会えないかと思ってたよ!」


俺たちは互いに肩を叩き会う。


「ゴホン!」


そして、わざとらしい咳が聞こえる。


「感動の再会のところ申し訳ないんだけど、どうするのこれ?今残ってるのは俺たち3人と……」


「……」


「……」


霧崎が見た方向を俺とトラも見る。


「あ?なんだよ」


佐良さがら 明夫あきお。学園の理事長の息子。権力を振り回して弱いものをいじめていた最低の男。


手には弓を持っている。しかし、矢は見当たらない。


「先輩に挨拶ぐらいしろよ」


うわ、出たよ。マジウゼェ。


「そんなことより本当に4人であの怪物を倒せるのかい?」


佐良の言い分をそんなこと扱いをして暇神に質問する霧崎。


「無視するなよ!」という佐良の叫びはみんながスルーした。暇神含めてね。


「確かに4人では無理だね。でも4人も残るなんて思ってなかったよ!」


(はっ?4人じゃ無理なのに4人も残るなんて考えてなかって?矛盾してるじゃん)


「今の4人じゃ。って事だよ龍くん」


「あっそ……(心読むなって!それと龍くんやめろ)」


「それじゃあ、俺たちに力を貸してくれるのか?」


トラの眼力には暇神も少しビビったらしい。


「そ、そうだよ!というより、もともと最後の戦いに残った人たちには特別の力を渡すつもりだったからさ」


「うはー!さすが神様!やっとゲームっぽくなってきた!」


ゲーム?こいつはこれをゲームだと思ってるのか?……わかったよ。こいつを好きになれない理由。こいつ、暇神に似てるんだ。


霧崎 深夜。危険だ……。


いつの間にか霧崎を睨んでいた。


「それじゃあまず佐良くんから!」



《佐良 明夫》

種族:人間

性別:男

年齢:18

職業:狙撃手

レベル:40

適正魔法:火魔法

ーーーーーーーーー

MP:400

攻撃力:3000

防御力:1000

俊敏力:2000

M攻力:5500

M防力:4000

ーーーーーーーーー

《装備》

武器:・鉄の弓

防具:・

ーーーーーーーーー

《スキル》

固有:・無限の矢・無限射・爆炎撃

通常:・遠視

ーーーーーーーーー



ここまで生き残るだけあって、レベルは高いな。


【無限の矢】矢を無限に生み出せる。

【無限射】いっきに放てる矢に限界がない。

【爆炎撃】武器に付与。標的に当たった時、その部分に大爆発が起こる。

【遠視】遠くを見る事ができる。


【無限射】と【爆炎撃】が新しい力か。


「次は宮城くんね」



《宮城 虎男》

種族:人間

性別:男

年齢:17

職業:剣士

レベル:36

適正魔法:

ーーーーーーーーー

MP:300

攻撃力:9500

防御力:10050

俊敏力:2700

M攻力:1000

M防力:4000

ーーーーーーーーー

《装備》

武器:・鉄の大剣

防具:・

ーーーーーーーーー

《スキル》

固有:・テイクアーマー

通常:

ーーーーーーーーー



テ、テイクアーマー!!?なにそれ!かっこいい!


【テイクアーマー】自分の想像した魔物に変われる。自分で作る事も可能。


……微妙だ……とても微妙だ……。強い……んだよね?


「次は霧崎くんね!」




《霧崎 深夜】

種族:人間

性別:男

年齢:17

職業:魔法戦士

レベル:63

適正魔法:光魔法

雷魔法

ーーーーーーーーー

MP:630

攻撃力:7000

防御力:5300

俊敏力:9700

M攻力:8550

M防力:6640

ーーーーーーーーー

《装備》

武器:・鉄の剣

防具:・

ーーーーーーーーー

《スキル》

固有:・雷神武・雷神槍・疲労耐性

通常:

ーーーーーーーーー



とりあえずスキルを見てみよう。


【雷神武】雷を体に纏い運動能力を上げる。全ステータスに+1000。発動させた時間の半分の時間動けなくなる。効果時間60分。

【雷神槍】雷の大槍を作り出す。1日1発の大技。

【疲労耐性】自分にデメリットになる効果を全て打ち消す。


正直言って、強すぎます。【疲労耐性】があれば【雷神武】使い放題じゃん。


ってかもともとのステータスも高いよ。ハイスペックだよ!


こいつは天才の枠に入るな。


「最後に龍くんだけど…………ほい!」


暇神が俺の額に触れたかと思うと何かよくわからないものが体内に入った。気がする。


「え?浅見くんのステータスは見せてくれないの?なんかズルいなぁ」


「そうだよリュウ!ダチだろ!?見せろよ」


「人にステータスを見せる方法は今みたいな僕が公開する以外にないよ」


「はぁ!?ふざけんなよ!」


目的はなんだ…。なぜ俺だけ…。


「そんな事言ってる間に、ほらもうすぐそこまで来てるよ」


既に邪蛇丸は1キロ先までま迫っている。


「しょーがねぇ!先に試練を終わらせるぞ!」


トラは大剣を横長に振るう。


「お前が命令するな」


佐良は弓を向ける。


「喧嘩はよくないね、みんなで力を合わせようか」


霧崎は剣に雷をまとわせる。



そして、全員が一斉に動き出す。



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