第一話
テスト前なのに書きました。
一応もう二話書いてありますが、5日で更新できなかったらすみません。
出来る限り頑張ります。
一話は少なめですがこれからは4000〜5000文字程度です。
9/2 年齢を書いてなかったので追加。
暗い部屋の中、キーボードの音が響く。
僕は所謂引きこもりという奴で、今ではパソコンが親友だ。
学校は中学二年生までは行っていた。しかし小学生の頃から既に、毎日平均6時間は勉強していた。
元々頭が良かったからか、一目見て暗記出来たり、暗算することが出来た。
なので授業が暇で暇で仕方がなかった。
顔は女顔だがイケメンの部類に入ると思う。けど、彼女なんて一人もいなくて、中学生特有のテンションに着いてこれず、友達もいなかった。
退屈な学校生活をよくもまあ8年も続けたと、自分で自分を誉めてやりたいくらいだ。
中三には何をやっていたかというと、僕の親友であるパソコンで、知らない人や知らない会社のプログラムをハッキング(クラッキング)をしていた。
ここのセキュリティは難しいと分かると、とりつかれたように2、3日ハッキングしていた。
そうしてどんどん技術を上げていき、今では政府のシステムは、朝飯前でもハッキング出来るようになっていた。
けれど神に誓って、悪い事何てしていない。ハッキング出来たら満足で、初めて政府のシステムを、ハッキングしたときは、カップラーメンを2つ食べただけ。
けど所詮人間。17歳の時、僕はゲームでチートを使ってしまった。
FPSの時はMAPの一番はしっこに行って、3000mの距離からヘッドショットしたり、戦車で戦闘機を5機も落としたなんてことをした。
そして今度はMMORPG、所謂ファンタジーで、エルフや獣人などの種族がいたりする。MMORPGの中でも一番人気で、魔物などを倒す。商売をする。建国をする。など自由度が高い。
まだ全部開放していないが、とても大きなゲーム会社が、地球1.5個分のMAPを製作していて、プレイ人数は5億を越える。
僕はこのゲームで、レイドボスを一撃で撃破したいのである。
早速登録してログインすると、キャラメイクの画面になった、課金で髪などのパーツが、バリエーション豊かになるけど、天才イケメンハッカーの僕はならば、こんなもの無課金で使用できる。種族は何にしよう?
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2時間かけてやっと完成した。種族は課金で使用できる、竜人だ。ステータスなどで有利なことは無いけれど、自分が女顔だった僕は、中性的なパーツが一杯ある竜人にしたのだ。
髪は長髪の少しくすんだ銀髪で、目の色は灰色で爬虫類の目をしている。銀髪から出ている立派な角と、尾てい骨から生えた尻尾と、肩甲骨から生えた翼も銀色である。
身長は僕と同じ153cm、顔は10人中10人が女の子と言いそうな、男。
我ながらうまく出来たと思う。
最終確認をして、名前を入力する。ネーミングセンスが絶望的な僕は、前から名前を決めていた。
名前はシルヴ。シルバーをちょっと変えた名前である。安直な名前だが、結構気に入っている。
まずはステータスをカンストさせようと、思いながら僕はゲームを始めた。
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一面に広がる大草原、心地よい風が僕の頬をくすぐる。
僕は目をさまし、飛び起きる。最後に見たのがいつか忘れるほど、久しぶりの太陽が、双子のように頭の上に2つのぼっていた。
「...!?」
おかしい、僕はさっきゲームを始めた筈だ。これ以上無いくらい混乱していると、足元に小さなノートパソコンのようなものが落ちていた。拾って見ると、電源が着いていて、何か書いてあった。
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名前:シルヴ 性別:男 種族:竜人 年齢 18
ステータス
HP 12/12
MP 25/25
攻 43
守 28
速 11
魔攻 41
魔守 26
スキル
竜化 世界改変 速読 暗算 即暗記 並行思考
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なんだこれは。シルヴといえば、さっき僕が作ったキャラだ。
恐る恐る頭を触ってみると、角の様なものがある。
...つまり僕はシルヴなってしまったと言うことだ。
「えええぇぇぇ!?」
いつもよりちょっと高い声が、僕の口から出た。
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よく考えれば、良いことばかりだ。親は僕が株式などで、稼いだお金で遊んでるし、同級生は屑だし、人間関係で困らなくなるのだ。
しかし此処は恐らくゲームの中の異世界、そこらじゅうに魔物が闊歩していることだろう。だから速く町に行って、どの様な世界か見てみよう。
イケメンは書いてて苛々するので、見た目美少女な男の子にしました。
あとTSも好きです。
誤字などあったら、報告ください。