よろしくわんこ
押し倒されてどのくらいたったのだろう・・・
もしかしたらほんの数秒かもしれないしかし僕にはこの時が一生続くのではないかとおもった
「やっと会えた・・・私たちの希望・・・」
それはとても嬉しそうでいてそして泣きそうな声だった
・・・ん?おい今の声は誰の声だ?僕の聞き間違えじゃなきゃ目の前・・・さっき僕の上に飛び乗ってきたわんこにしてはでかすぎる生き物から聞こえたような・・・
「あっははは、ありえないか」
うん、わんこが喋るわけないもんね、聞き間違えか
「なにがありえないのだ?」
・・・しゃべった・・・わんこが・・・
こてんって首かしげながら・・・口もちゃんと動いたよ・・・牙めちゃ鋭い・・・
あっ・・・やばい・・・
「っ!!!わんこがしゃべってる!!かわいい!どうしよ、感動のあまり涙がぁ、人類はやっとここまできか!!」
はい、壊れました。僕大のわんこ好きです。三度の飯よりわんこ。わんこがいないなら世界なんて滅びちまえ!ってゆうぐらいわんこ大好きです。
とゆうわけで当然わんこが喋るなんて僕にはたまらないわけで抱きつきました。思いっきり驚かれたけど逃がすまい!っと必死にそれはもう他人には見せられないほど。
「なっなっなんだ!どうした!離せ!・・・なんで泣き出すのだ!?」
はぅっ!!そのおろおろした姿もかわゆい・・・このまま死んでもいいかも・・・
だめだ!こんなかわゆいわんこがいるのに死んでなんかいられない!
「・・・おい・・・お前大丈夫か?」
そんな僕の百面相を見ていたわんこがかわいそうなこをみる目で見てくる
「はっ!あっ、うっうん大丈夫です。おっお見苦しいところをおみせしてもうしわけありませんです!!!」
あぅ・・・変な子って思われたかなぁ・・・絶対思われた・・・
「あっいや、大丈夫ならいいんだ我らの希望よ」
シュンとしてるとわんこが焦ったように言った
えっと・・・さっきも言ってたけど希望って?ナンノコトデスカ?
「?あの・・・わんこちゃん・・・我らの希望って・・・」
「・・・お前・・何も知らないのか?・・・あと俺の名はわんこではない、デエント・ディエゴルゴだ」
信じられないという顔で見たあと彼は少しがっかりしたような声で言う
「ごめんなさい・・・知らないです・・・。デント・ヂエ・・・ヅェ・・・ディ・・エゴルゴさん・・・」
その姿はとても落ち込んでいて申し訳ない気分になったけど僕はついさっきここで目覚めたばかりなのだからここがどこなのかすらわかるはずもない
「無理するな・・・ディーでいい。敬語もやめろ」
わんこは・・・ディーはしかたがないとゆう顔をして呆れたように笑った
「じゃあディーで、僕の名前は花森 咲。よろしく」
そのかわゆい笑顔にどきどきしながら僕は自分の名前を言ってディーの頭に触れた
その行為にとても大事な意味があるともしらずに・・・
ディーはなぜか照れながら僕の名前を言った
「サキか・・・よろしく我らの希望の光、サキ。」
あの・・・その呼び方さっきからきになってるんだけど・・・
「ねぇ、希望の光とか・・・さっきからなんのこと?」
ディーはきょとんとこちらを見るとあぁと納得して
「その話は長くなるからまずは俺の家にこい。ここも寒いしな。」
そういわれて周りを見ると夜が明けてうっすらと明るくなり始めていた
さっきあったばかりの人の家にあがるのはどうかと思うけど確かにここは少し寒いのでお邪魔させてもらうことにした
それにディーは悪い人に見えないし
「うん、じゃあお邪魔しようかな」
僕はこのときわんこが喋ったということに感動してその明らかにおかしい事について深く考えてなかった
このとき僕が逃げていればあんな・・・とてつもなくめんどくさいことにはならなかったかも知れないのに
ディーに向かってそう言うと彼はうなずき僕の腕をくわえた
僕は一瞬立ちくらみのような気持ち悪い感じがして目を閉じた
そしてその奇妙な感じが終わって目をあけると・・・