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ユリア・ジークリンデ ―アナンケーに花束を―

作者:水城ともえ
 あなたが私に遺した言葉、今も守っているわよ。
 私は今、この人たちやこの世の人たちのために生きている──。


〈彷徨える戦姫〉

これは、英雄ユリア・ジークリンデの異名のひとつ。
彼女は今から千年前、突如として世界中に現れた怪物──〈黒きもの〉を滅ぼすことに貢献したという亡国の姫君。
その名は歴史に刻まれ、今もなお数多の国で語り継がれている。

だが、その歴史はすべて真実なのか。
なぜなら史書は断片的で、英雄譚と怪しい伝承が入り混じり、時に「そもそも存在しなかったのでは」と囁かれるほどなのだ。
何が史実で、何が作り話なのかわからない。それゆえ、人々は彼女を〈彷徨える戦姫〉と呼ぶようになった。

しかし、彼女はまだ生きている。

千年の時を越え、現代で暮らしている。今となっては少数となった、多種多様な姿をした種族──星霊(せいれい)と呼ばれる、ひとりの家族と一緒に。
彼女が胸に宿すのは、戦士としての誇り、届かなかった小さな夢。そして、永遠に消えぬ闇。
混沌とした感情を抱えたまま、過去と現在のあわいを彷徨い続けている。

〈黒きもの〉は二度と現れないと、現代の人々は信じている。今までも一度も現れたことはなかった。
だが、その確信はどこにあるのだろうか。ユリア・ジークリンデの歴史のことでさえ、よくわかっていないのに。

幕は、すでに上がっているというのに──。

そのことは彼女も知らない。
彼女の友である星霊も知らない。

ただひとり、とある者だけが知っている。

 何を背負い、何を選ぶ──?



【※ご注意】
この作品は、拙作『ユリア・ジークリンデ ―陰影の戦姫譚―』シリーズの改作です。(改作の元となっているシリーズ作品は、小説家になろうグループの検索や一覧から除外しております)
物語の大筋は変わりませんが、設定や完結に至るまでの道筋は大きく変更しております。
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エピソード 101 ~ 145 を表示中
第十節 識の光芒 ①
2025/08/11 13:31
第十節 識の光芒 ④
2025/08/16 14:31
第十節 識の光芒 ⑤
2025/08/17 13:31
第十節 識の光芒 ⑥
2025/08/22 12:31
三章 境界星の残響
第三節 異土と火種 ①
2025/10/19 13:32
第三節 異土と火種 ②
2025/10/25 13:32
第三節 異土と火種 ③
2025/10/26 13:31
第三節 異土と火種 ④
2025/11/01 13:31
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