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1話 青い目の美少女

 「ねーねー! この近くに、タピオカドリンク屋さんがで

 きたんだって! これはもう買いでしょ! てか、もう買

 しめちゃう?」




 「え、さ、流石に買い占めは良くないぞ、みんな飲みたい

 んだからな、沙耶も飲みたい時になかったら嫌だろう?」



 「ふっ、別に古市さんならなくても専属のメイドにでも別

 のところから買って来させられるでしょう? 全く、かわ

 いい子の前でイキがるのも立派だけど、あなたのその貧乏

 な物差しで測るのはやめた方がいいんじゃないかしら?」



 この俺の前にいる2人の女は、左の騒がしい方が、古市 沙耶(ふるいち さや)


 こいつは、中学からの仲で、会話からも滲み出ているとおり、俗に言う『お嬢様』と言うやつだ。


 昔から発言がずれているやつで、今でこそ、少し落ち着いたくらいだ。


 


 そして、右下で、ボロッボロの部活室の椅子にふんぞり帰っているやつが、ここの部長そして我が星屑研究会の部長、

長良 宮尾(ながら みやび)である。


 こいつは昔からの仲だが、なんとも態度が悪く、いろんな人に塩対応なためか、塩の女と陰では言われているくらいだ。




 「あー、流石は()()()、塩分過摂取で、倒れちゃいそうだわ」




 「あーそうね、塩摂りすぎて、肌まで()()()になってしまっているものね、これから、塩釜焼きでもされるのかしら?」




 「お、おぅ、そうだな、けど、お前みたいに冷たいやつがいると、中まで火が通らないなー、もっと人情でも持てるようになってくれません?」




 「ちょ、ちょっと! そんなにばちばちはダメ! そーやってすぐに喧嘩しないの! ちゃんとタピオカ買ってくるから、………全く、わたし(元凶)がいないと本当にダメね!




 「「あ、あぁ、そうだな(ね)」」ピクピク




 これが星屑研究会の日常。まぁ、()()()()()はほとんどせずに、遊び呆けているわけだ。



 ただ、まぁ今日はいつもとは違うところもある。それは()()()の存在のことなんだが……



 「ところで、その子どうしたの? もしかしてやり捨てした子の子供とかかしら?」




 「な訳ないだろ! まず俺はそんな下劣な行為しないし、なによりも俺はまだ、童の帝王だからな!」




 まぁ、宮尾が俺の俺を見てクスクス笑ってるのは置いておいて、こいつは、昨日俺が拾った子だ。


 もちろん、隠し子とかではないし、非リアロードを突き進んでいるから、彼女とかではない。こいつは,昨日、学校から帰宅途中に俺が畑の側溝に足をはめているのを見つけた。


 まぁ、俺にも良心があるから、引っこ抜いてやったんだが、そっからが大変だった。


 俺についてきて、飯もうちで食べて、服も俺のを着て、風呂も……は、流石に追い出したけどな。あとは、一緒に寝た。


 今日学校にもついてきて、流石に質問責めに会うのは明白だったため、とりあえず今日からうちに留学に来た子だと学校には伝えた。


 流石に廊下でも、教室でも、校長室でも俺にピッタリくっつくこいつを見て怪しんでいたが、まだ日本語を知らなくて不安がっていると伝えたところ、安心してもらえたようだった。


 こいつの銀髪と、日本が外国に疎い国であることに救われたな、


 んで、こいつらにはもう伝えたから、もちろん事情は知っている。


 宮尾は、それを知った上で聞いてきているわけだ。


 

 こいつは塩というか、なんか湿ってるよな……




 「今、なんか陰口を言われた気がするわ」



 するどいとこも、地雷系に向いてると思うぞ……


 と、話を戻すと、俺はこいつのことを何も知らないわけだ。とりあえずわかるのは、銀髪で、身長は宮尾たちと遜色無く、青い目で、そして、めっちゃかわいい。身長は高校生なのに、とても大人っぽくて、けど行動は幼くて、ギャップで甘すぎる。今日はもしかしたら宮尾(えんぶん)に対しても強く出れるかもしれない。




 「ね、ねぇ、どうしたの華名太、ニヤニヤしちゃって」




 あ、うちには天然バカもいるんだった! うっかりうっかり!テヘペロ⭐︎



 「それが許されるのはイケメンか、美少女かメイドだけよ。そんじょそこらの有象無象がしていい芸当じゃないわ、

はぁ、ゲボが出そう」



 あれ? 女の子からは出ないはずの罵倒が来たような……




 「もう、みやちゃん! そんなこと女の子が言うものじゃありません! ごめんね、華名太! 多分気持ち悪いって、いいたかったんだと思う! 素直じゃないから!」



 トマ○ーク通った? うん! もう帰ろうかな! 



 ツンデレから、デレを抜いたような性格は、ただの鬼畜なんだよな、なんでこれがモテるんだか……まぁ、多様性が重視されている現代でとやかく言うつもりもないが、俺にはこんな独裁者とは仲良くなりたくな(なにか? 私の顔に何かついてるかしら?








……………ナニモナイデス。





 

 

 クイクイ



 「ん? どうした?」


 


 制服の裾を引っ張られて、そこに視線を落とすと、俺のtシャツを来た彼女が上目遣いで俺を見てきていた。


 本当、これを見たのが俺でよかった。俺が賢者じゃなきゃ発狂して、尊死までは見えてたな。



 「……なぁ、かなた、お腹が鳴っている」




 「おうおう、わかったわかった、飯買いに行こうな………

って、どうしたお前ら、そんな野郎を見るような目でみやがって」



 「貴方……」

 「華名太……」



 「「ついにやっちゃったの(ね)………」」



 ん? どう言うことだ? 



 (状況理解)




 「あ、あー! 違う違うぞ! 誘拐じゃない!」






 「でも、だって……………あわわわわわ……どうしようみやちゃん……私華名太を守れなかったよ……」




 「そうね……いままでは冗談で言っていたのだけど…………、これは擁護不可能ね………」




 え? なんでこんなに深刻な状況になったんだ?


 


みんなの解釈(留学生 日本語喋れない)

   ×

今(日本語喋ってる)

=「「「大きな矛盾」」」





あっ、これ終わった?





 







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