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想望。

作者: 翠雨魚

あなたは、自分の恋についてどう思いますか?


自分なりの想望。を著してみたつもりです。文もぐちゃぐちゃで見てておかしいなと思うかもしれませんが、1500文字程度なので、最後まで見ていただけると嬉しいです。


これは、僕がまだ彼女という存在に気付かなかった時の話である。


《12月24日》

ふわふわと降り積もる雪を見ながらコーヒーを飲んでいた。柔らかい雪が身体に当たる度に熱をほのかに奪っていく。

それが丁度いい感じの冷たさで好きだ。


突然と光ったスマホの画面に目をやる。

いつもの彼女からだった。

彼女と言っているが実際付き合ってる訳でもない。ただ、何かの腐れ縁のようなものを感じていただけだ。それでも、ちょっぴり気持ちは傾いていた。


『あしたイルミネーションみにいこうよ!!明日までなの。』


唐突の誘いに焦るも頬が緩んでしまう。

僕はすぐに返信をした。


『りょうかい!楽しみ』


短い文に見えて、僕の気持ち全てがこもっていた。普段、女の子から誘いを受けることなどなかった僕からすると、彼女の一言、一言が嬉しかった。


明日は、最高の1日になりそうだ。


《12月25日》

今日はホワイトクリスマスとなった。白いカーペットが辺りを敷き詰め、全てがキラキラに見える。

デートに誘えたことにちょっぴり照れが残る。


今日こそは私の今までの気持ちを伝えようと思った。

彼はいつだって、私を見てくれた。彼はいつだって、私の味方をしてくれた。彼はいつだって、、、、。


人とちょっと変わってるって言われるけど、彼はそんな私を可愛いと言ってくれた。私の大切なポイントだと言ってくれた。


そんな、彼が好きだ。


だけど、、、

待ち合わせの時間になっても一向に来ない。

いくら電話をかけても通話中になる。


悲しくなる。この気持ちはどうしたらいいのか。

私の気持ちは、ダメだったのかな。

いけなかったのかな。

自分をどんどん責めたくなる。

嫌になる。

冬の寒さが心に刺さる。


彼のバカ。


気づけば、雪が雨に変わっていた。雨が私をどんどんダメにしていく。せっかくオシャレしたのにこれじゃあ、なんだか失恋した気持ち。


彼から留守電が入っていた。行けないという連絡だった。

理由も分かった。

だから、私は彼を責めれない。

彼は悪くないから。

だけど、どうしても彼を責めてしまいそうになる。


「もう、心が痛いよ」


彼は悪くない。そう心に言い聞かせて、ほのかに光る街灯から立ち去った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それからというもの、いつもと変わらない日常が訪れた。いつも通り少し会話して、笑ってバイバイと言う関係。2人の距離は遠ざかりも近づきもしなかった。いつだって、平行だった。


一生、交わることなんてないのだろうか。


《12月24日》

たまたま、出会った帰り道。厚着の服がより一層、2人の温度を高める。この日も雪であった。パラパラと降る雪が優しく僕を撫でていく。


この1年、僕はずっと気にしていた。去年、彼女を裏切ってしまったこと。全ての後悔が僕を押しつぶす。


でも、前へ進むことを決めた。勇気をだして、1歩ずつ。


「明日、イルミネーション見に行かない?明日までなんだ、、、、」


白い息がふわりと空に舞いあがる。


彼女は一瞬躊躇った。いや、僕の言葉に驚き咄嗟にマフラーで顔を隠した。その、仕草ひとつひとつが僕の心をさらっていく。


「断る理由なんてないよ。ばーか」


「嬉しい、」


なんだか、涙が出てしまった。嬉しくて嬉しくて。

2人の距離が一気に縮まった気がした。

平行でも、徐々に交わろうと。


《12月25日》

去年と一緒でホワイトクリスマスだった。暗い冬の夜を街の光がかき消す。その、輝く夜の中で特に輝いていた街灯の所に僕は足を運ぶ。いつもより、可愛く見える彼女のもとに。


「ごめん、待った?」


「当たり前だよ。もう1年も待ったのだから」


笑顔で彼女は僕の手を取って、「行こう」っと聞こえない声で囁いた。

ここまで見ていただきありがとうございます!

こういう短編って結構、書いてて面白いんですよね笑笑

よければ、嫉妬。という題名の方もあるので見てください!また、これから出す作品も.......

最後に、私が作る話は物語かもしれませんし、私小説かもしれません。あなたの想像のままに。

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