1話:始まり
初めての小説なので、これはおかしいというところも優しく見守っていただけるとありがたいです。
「」・・・キャラのセリフ
『』・・・呪文詠唱
()・・・キャラの思考
ここは戦士やら魔物やら魔法とかいたり、あったりする世界。
そんなこの世界に一人の転生者が来たようです。ちっ、男かよ。
「ここが異世界か。魔法とかいろいろあるんだろうな~♪せっかく転生したんだから楽しまないと♪」
男がいるのは比較的平和な森の中のようです。
「ここは森の中か。それよりも異世界に来たんだし俺も何か魔法とか使えるんだろうしちょっと試して見ますか。ここは森だし、炎系の魔法は危ないかな。じゃあ氷系の魔法、試してみるか!」
『アイス!!』
そう男が力強く唱えますがなにも起こりません。
「氷系の魔法は使えないのかな?まぁいいや他を試してみるか!」
『ファイア!!』
また男が力強く唱えますが何も起こりません。
男は他にも思い付く魔法をすべて唱えますが何も起こりませんでした。男には魔法の才能は一切無いようでした。ザマァ。
「もしかして俺って魔法が使えないの?」
男は少し考えそして叫びました。
「最悪だああああああああ!!!」
少し時は遡り男が転生してきた頃。
魔王がお茶を飲んでいる時、側近の大悪魔ニコヴィルが慌てて魔王の間に入ってきました。
「ニコヴィルよ少し落ち着け。茶でも飲むか?」
そう言うと魔王はお茶を飲み始めました。
「お伝えします。勇者が異世界から転生してきました!」
「ゴハァ!」
魔王はすごい勢いでお茶を吹きました。
「ど、どこでだ!?」
「ヨワイ森です。遠視魔水晶にうつしてありますのでどうぞご覧に。」
「わかった。どれどれ。魔法の練習か?なにも起こっていないぞ。まさか…た、確かめてみるか」
『スキャン!』
〈名前:田中 太郎〉
〈職業:勇者〉
〈能力値: ちから:23
体力:34
すばやさ:42
防御:12
魔力:0
魔法才能:0
武術才能:0
成長率:0% 〉
「田中 太郎か。珍しい名前だな。ステータスはっと。はぁ!?低すぎるだろ!村人でもこれよりは高いぞ!?そ、そんなぁ。」
魔王は勇者のファンで死闘を繰り広げて倒されるのが夢だったのです。
魔王は決意しました。
(このままでは最初のダンジョンですら攻略できない。この私が裏から助けなければ!!)
魔王が勇者や部下たちにバレないように勇者を助けるという少し変わった物語が今始まる…
『1話:始まり』を読んでいただきありがとうございました。次話もお楽しみに!