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輪転機

作者: 白樺セツ

輪転機が回ります。

どんどんどんどん回っています。


沢山の情報がただただ巡って

機械的にただただ巡って


わたしはただただ輪転機を眺めています


なにも話せず

なにも動けず

涙も流せずに


わたしはただただ輪転機を眺めています


やがて白い部屋で 大玉が跳ねて

それは人型になって

人型は二人になって

三人になると喧嘩をし始めて

どんどん増えて争って


白い部屋は色でいっぱいになりました。


なので、また全てを消して

大玉が跳ねるのです


だから輪転機が回るのです



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