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タイムリミット

「で、でも、他の人の場合、ドッペルゲンガーじゃなくても、私たちにできる事があったし、対応した、ちゃんと処理したと思わせる事で、元の生活に戻せていた。」

「そうだね、本物の妖魔の類であれば私の力でチョチョイのチョイだし、

都市伝説にも対応策や、対応策がないものに関してはきららちゃんの方で、それっぽい対応策を伝播させる事でその性質を変化させ、都市伝説に弱点を作る事で対応できた。」

「俺が聞きたいのは、今回はそうしなくて良かったのかという事だ。」

「助かるための術は渡した。後は彼自身次第さ。まぁ、あえて言えば不安要素としては、彼がこの状況を表面上では嫌がっているが、心のどこかで、この状況を求めている事。

彼が否定するか受け入れるか、それは私の知った事ではないさ。

彼が彼でなくなったとしても、それが彼にとって幸せだというケースだってあり得る。」

「お前な、、何とか、ならないのか?」

「私か?いいけど、私は高いぞ、」

「いいよ、俺が出すから、いくらだ。」

「烈火先輩それは駄目だ。私はプロである以上お金をもらう。それが私の誇りであり、プロとして当然の事だ。だが、同時に、何もしない彼を助けるという事はあってはならない。

それでは今までここに訪れたすべての人に対して失礼というものだ。

彼ら彼女らは、救いを求め、ここを訪れている。その誰もが望み、求め、そして差し出し、対価払い、望むべき未来を手に入れた。ここで、先輩がお金を出して、私に依頼するという事は彼らへの侮辱であり、私がまるでお金だけを目的に対価を要求しているように思われるのは至極不快だね。」

灯は笑っているが、本気で怒っているという事は理解できた。

だから烈火は灯に頼る事を諦め、一応五代に目をやると五代は興味なさそうに髪を指でいじりながら、話に飽きたように、きららを観察している

「いやよ、私、だってあれ男よ。それに今回の事象はどうあがいても被害の範囲は彼一人、自業自得。その陽菜さんっていう人の為にも、ドッペルゲンガーか何だか知らないけど、そっちの方が幸せなんじゃないの?まぁ、何か問題があれば処分すればいいだけよ」

「烈火先輩、何ゆえ、彼に肩入れをするのかは分からないが、私たちはやるべきことはやった。救いの手も差し伸べた。

このままでいる事も、元に戻る事も、そして変わる事も、全ては彼次第だ。」

「だ、大丈夫。勇騎君には私の携帯を教えてあるから、何かあったら電話があると思う。

も、もしもの時はわ、私が何とかする。」

「心強いね。それに、私たちにはやるべきことがあるんじゃないのか?烈火先輩

私と麗華さんがここに来たのはそのためだよ」

「やるべき事?」

「私たちが協力する理由は今となっては一つだけでしょ。」

「、、りりかか、、悪いが、いまだに全く手がかりがない。」

「あなたが無能なのは最初から分かっているわ、あなたが私たちの知らないところで普段からこそこそ何かをやっているようだけど、所詮は暴力男の単独行動。

元々情報収集や、捜索能力に期待なんかしていないわ、」

「正直、もう時間がない、後1か月あればいい方だろう、おそらくそれほどの猶予もない」

「、、、だが、どこにいるのか、彼女は俺たちを拒絶している。手がかりすらいまだに、、」

「それでも何とかしないといけないだろう、烈火先輩、彼女をあのままにすれば、第2の社先輩にもなりかねない。そうなった時、、、烈火先輩は、、」

「分かっている!だからこうして毎日探しているんだろうが!」

「あなたに灯に八つ当たりする権利がないわ。もとはと言えば弐堂君のせいでしょ!りりかさんが出て行ったのは、あの時、あなたがちゃんと説明していれば、、」

「うるせぇぞ!何もできなかったのはお前も一緒だろうが!」

「なっ、あなたねぇ!」

「だいたい、あの時りりかの目を話したのはお前のせいだろうが!」

「仕方がないでしょ!私は政府の人間!逆に私がいなかったら社君はさらに犠牲者を生んでいた!それよりも問題なのは、何のためらいもなく親友を殺すようなあなたの、、」

「やめて!喧嘩しちゃだめだよ。私たちが喧嘩してたら、りりかちゃん、戻ってこないよ。」

「、、、きららちゃんの言う通りだ。あの時、あぁするしか方法がなかったし、それ以外の方法を思いつく余裕もなかった。だから烈火先輩は覚悟した。

私たちみんなが、りりかちゃんの心の傷に気付けなかった。りりかちゃんを追い込んだのは誰のせいでもない私たちみんなのせいだ。もっとその前に選択肢はあった。

もっと話しておくべきだった。りりかちゃんの事を、もっと知るべきだった社先輩の心の闇を、兆候はあった、でも気づけなかった。それが事実だ。

でも、その全ては後悔にしかならないしい。

だからこそだ、罪滅ぼしという形でも、私たちはりりかちゃんを助けないといけない、それが社先輩に対しても責任でもある。」

「、、、、」

「烈火先輩、だからこそ、私たちには彼には構っている暇はないと言っているんだ。

彼が不幸になるのは彼の選択だ。私たちは万能ではない。残された時間は少ない。」

「、、、あぁ、分かっている。」

「そんな顔しないでくれ、先輩、希望はある。」

「どういう事だ?」

「先日、私の方で別の事件を捜査している時に、見つけたの、これを見て社君が偽名でやっていたブログ、、ここ、この日から時々書かれている、女の子、たぶんこれがりりかさん。私たちが出会う前の彼女。ここからたどれば、彼女の過去を知る事が出来るかも知れない。」

「五代さん、コレまずいんじゃ」

「しょ、職権乱用、、」

「今に始まった事じゃないでしょ。私の目的は国に尽くす事じゃないの、いい、りりかさんの身元がわれれば、過去が分かる、そうなればもしかしたら、、」


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