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詩乃は出された2つの品を、交互に見つめると、ふと浮かんだ疑問をたずねてみることにした。


「これって、合うんですか?」


奥に戻って行こうとしていたウェイトレスは、詩乃の声に踵を返しながら、こうかえした。


「さぁ?私にはわかりかねますね。なにせ毎朝くじ引きで決めていますから。それに、人によって味の感じ方は違うでしょう?」


彼女はそう言い残すと、足早に奥へと去っていってしまった。


ひとり残された詩乃は、静かにティーカップへと手をのばした。


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