表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/17

5

そう言ってウェイトレスは、スカートの裾を翻しながら店の奥へと走り去って行った。詩乃は、頬杖をつきながらメニューへと手を伸ばす。開いたページには、無数の写真が貼られており、そのどれもが詩乃好みの甘い洋菓子たちだった。


ページをめくる度に緩んでいく詩乃の顔は、やがて満面の笑みとかしていた。そして最後のページに差し掛かった時、詩乃の顔から表情が消えた。


「お待たせいたしました、お客様。こちらが本日の紅茶セット、ウェッジウッドのクイーンアンと四種のベリータルトになります。何かありましたらお手元のベルを鳴らしてください」


詩乃はウェイトレスの姿が見えなくなるのを確認してから、カップにてをかけた。


クイーンアン。


豊かな香とマイルドな口当たりの紅色の紅茶。イギリスとスコットランドを統治したイギリスのアン女王の名にちなんで作られた高貴な紅茶だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ