第5話
第五話
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「ねえ、まま。テストで──点とったの。今回は悪かったけど、次はっ、がんばるから…これでも頑張ったんだよ?だから、褒め…」
「うるっさいのよ!!こんな無能の子ができるなんてほんと最悪ね!あっはは!!どうせみんなアホなのよ!」
そう言って、いつものに比べてさらに狂気的な笑みを浮かべた。
最近テストたくさんだなあ。、
先生、忙しかったのかな?
僕のママは、いつもこう。
…昔何度か、「非定型精神病」
という病気で、入院している。
…海外では、この病名は通用しない
あと、ほんの少しだけ、素人の見解だけど、離人症っぽくもある。
…今は、仕事のストレスに加え、僕がいつもテストで低い点を取るから、それで発作が起こっているようだ。
でも、今回は前のと比べるとまだいい方。
話を聞いてくれるだけ、マシ。
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翌朝、僕はいつも通り、中学校へ行った。
途中で、よくわからない変な女の人がまた話しかけてきて、びっくりした。
毎日同じ時間帯に居るけど、やっぱり暇なのかな?
中学校へ行っても、友達は誰もいない。
強いて言うなら、いつも教室の端にいる、名前も知らないおじさんだけだ。
…今日は、なぜかクラスメイトの田中くんが話しかけてきた。
なんだか、顔がぼやけている気がする。
パーツとパーツが、合っていないような…?
でもやっぱりおじさんのこと、誰も注意しないなんて…不思議だなあ。そっちの方が気になってしまう。
あの人は教員なのかな?
教室の隅で固まってたり、テストの時間にみんなの答案を見てるけど…。
まあ、そんなことはどうでもいい
か。
「ここはこうして…」
つまらない授業。
前にしたことを振り返るばかり。
──
やっと、退屈な授業が終わった。
次は、給食だ。
最近、給食のせいかはわからないけど…。
少しだけ太った気がする。
そんなに大食いじゃないはずなのにな。
どうしてだろう。
運動、しなきゃなあ。
───
食べ終わったら、また授業。
社会って、難しいなあ。覚えられないや。
どうすれば賢くなれるかな。?
そうこう考えている間に、授業が終わってしまった。
──もちろん、今日もママがいないんだから、一緒に帰ることはできない。
一緒に、帰りたかったなあ…。
なんか、さびしい。
…でも、なかよしなんて、はんたいに、うたがわれる、かな?
何より、こんなでも、僕がママと離れたくないからね。
だって、ママは、僕の大事なママなんだから。
それに──、僕しか、にんしきされないしね。仕方がないでしょ?
ずぅっと、ずぅっと、一緒にいるしかないんだから。
家と学校は、すごく近い。歩道橋を渡ってすぐだ。
自転車登校だったら、楽かな?
でも、おとといみたいに手を繋いで帰れる日があるかもしれないから、やっぱり自転車登校じゃなくてよかった。
…まあ、自転車自身そんなに乗ったことがないしんだけどね。もう今では、乗れるか不安なくらい。
───
ああ、家に着いた。
これから、ママとふたりきりだ。
また、怒られるかな?
でも、話が聞けなくって、変なことばかり言って、笑っているだけの時よりかは、断然マシだけどね?
そう言う時は、ほんとに僕まで可笑しくなりそうだから。
ああ、ほんとうに、ぼくのだいすきな、まま。
ずぅっと、いっしょだからね?
読んでくれてありがとうございます!




