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1989  作者: 桂真琴
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19 前兆



 暑さを振り払うように水を飲み、顔を仰いで気付く。



 蝉の鳴き声がわずかに止み、吹く風に一筋の冷気が混ざっている。わたしは視線を遠くに走らせた。


 ここから見える遠くの山なみに、黒い雲がかかっていた。それは小さい頃の記憶を呼び起こした。


 あの雲があるとき、天気は必ず崩れるのだ。

 どんなに晴れていても数十分後には真っ暗になって、雷が鳴る。


 そう思った刹那、遠くの空が微かに轟いた。

 遠雷は過去の記憶を運んでくる。1989年の、あの夕立の記憶を。




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