表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
第二の街イルン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/93

雪山攻略2

「グガアァァ!」


 今回現れた敵はイエテイ。俺を吹き飛ばし、あまつさえダンジョンにまで突き落とした憎き魔物だ。


 ・・・個体はこの個体ではないだろうが。


「【ファイアーボール】」


 アカネが牽制として、火の球を打ち出す。


「グガッ」


 が、その攻撃は横に素早く跳んだイエテイに当たることはなかった。


 結構俊敏に動けるんだな。


 見た目は超ムキムキなゴリラって感じなのだが、あそこまで筋肉がつくと重さを無視して動けるんだろう。知らんけど。


「【スラッシュ】」


 とは言っても、所詮脳筋。目の前の攻撃を躱した先にさらに攻撃が置いてあるなんて思わなかったのだろう。


 先ほど攻撃をしたアカネの方向に向けて反撃に出ようと踏み込んだ時、音もなく後ろに回り込んだバルドの剣が突き刺さる。


「グガッ!?」


 出鼻をくじかれたイエテイは、驚愕の声をあげる。


 そして、すぐに反撃に移ろうと手を振り上げる。


 が、もう遅い。


「残念だったな。お前の手が俺に当たることはない」


 バルドは突き刺さった剣を真上に一気に振り上げる。


「グガアァァァ・・・」


 体の上半分が真っ二つになると、さすがに魔物とはいえ生存することは不可能だ。


 そのままイエテイはポリゴンになって消えていく。


 魔術師であるアカネが初撃を打ってヘイトを取り、バルドがそれを不意打ちで倒す。これが2人の基本戦術の方だ。


 ・・・あれ?俺いらなくね?


「よし、倒したか」

「あぁ。一応次の手を打っていたが無駄だったな」

「はっはっは!そうだな!せっかく貯めていたマナが台無しになったな!」


 しかもアカネは次の大技の準備をしていたようだ。


 だからバルドが倒しきれなくても、アカネが逃げられない魔法で敵を倒せる、と。


 あれ?本格的に俺いらなくね?


「なあ、俺いらなくない?」

「まあ、そう言われればそうだな」

「正直この雪山には防御力高い敵はいないからな!ジンは確かにお荷物だな!」

「そ、そうだよな。もう少しオブラートに包むと言う選択肢はなかったのか疑問に思うところはあるが」

「「事実だからな(だしな)」」


 ぐう。


 なんとなくそんな気はしていたが、俺のプレイスタイルは基本ソロの方が強い。


 しかも、彼らはトッププレイヤーだ。エナやマサキとは次元が違う。


 俺と同じ実力のプレイヤーとやる分には、ギリギリタンクとしての役割を持つことができたが、彼らは正直1人だけでその役割を担うことができる。


「まあまあ、いいじゃないか。その分私たちと会話することを楽しませてくれたら全然大丈夫だぞ!」

「そうだな。俺たち2人で魔物狩りは正直作業感しかないからな」

「そうか?まあバルド達がいいと言うなら別に俺はいいんだけど」


 このゲームのパーティーは経験値配分は一応戦闘貢献度によって決まるのだが、一応戦闘に参加してなくても少しは貰える。


 つまりこういう上位プレイヤーのパーティに入っているだけで強い魔物の経験値を少しだけ得ることができるのだ。


 まあ、俗に言う寄生、あるいは姫プができるというわけだ。


 なんでこんなことができるようにしたのかは謎だ。最近のRPGは均等配分か戦闘貢献度で完全割り振りのものが多いはずなのだが、非常に珍しいゲームだ。


 ・・・いや、それを言うならレベル上限がない時点で相当珍しいゲームではあったな。


「ま、ジンは姫プレイを楽しむくらいの気持ちでいいだろ!はっはっは!」

「まあ、そうだな。正直この中で一番弱いのは俺だし、弱そうなのも俺だもんな」


 あれ?言っててなんか涙が出てきたぞ?


 くそう、もっと俺も背が高かったら良かったのに。


「よし、じゃあどんどん進むか。一応山頂の方にボスがいることはわかってるからとりあえずはそっちの方に向かうか」

「おう!今回こそは倒すんだな!」

「あぁ、前回は酷い目にあったからな、結構レベルも上げたし大丈夫だろ」

「ちなみに、ここのボスってどんな感じなんだ?」

「まず、ボスの間の前に中ボスとして、大きなシロクマがいる。正直こいつは俺とアカネで協力すればすぐに倒せる」

「問題はボスの方だな!ここの雪山のボスはレッサースノードラゴンって言ってな。こいつが私たちが拠点を作ってる原因なんだが、最初ついた時に一度チャレンジしたらボコボコにされたから、今レベリングするために拠点を作ってるってわけだ!」

「あ、おい。そこは俺が言うところだったろ」

「ん?そうか?すまんすまん。つい言いたくなってな!はっはっは!」

「ったく。これだから・・・」


 あれ?俺はなんでこいつらのイチャイチャを見てるんだ?雪山の攻略をしていたはずなんだがな。


 やっぱりこいつらデキてるのか?


 なんか見ててめちゃくちゃリアルが充実してそうなんだが。


 それはそうと、レッサースノードラゴンか。レッサーってことは下等種なんだろうけど、それでもドラゴン。強いのは間違いはないだろう。


 実際、レッサーポイズンドラゴンも相当強い部類だったのだ。油断していていくれたから偶然勝てたが、あれで最初から全力を出されていたら負けていただろうし。


 それにしてもバルドとアカネを持ってしても手も足も出ない魔物か。どれくらい強いんだろうな。


 楽しみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ