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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
第二の街イルン

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88/91

バルド達と合流

遅れました。すいません

「あぁー、癒される」


 俺は概ねリザルトを確認した後、なぜか疲労が回復できるベンチに座り続けていた。


 本当にこのゲームは色々なところに関与してくるゲームだ。時には思考を読んだり、時には三半規管にダメージを与えてきたり、時には体の状態を回復してきたりもする。


 人の心を読めるゲームって普通にやばいよな。


 今でこそ、これくらいはほぼ常識だが、昔にそんなことをしてたら訴えられててもおかしくない。


 本当に技術力が向上したものだ。


 俺がそんな感慨にふけって体力も回復してきた時、あることを思い出す。


 そういえば、雪山攻略中だった。


 かれこれ洞窟攻略に3時間近くも時間を使ってしまった。


 バルド達に連絡もしていないし。やばい。


 バルド達は怒っているだろうか?


 ・・・いや、なんやかんや笑いながら攻略を続けていそうだな。


 正直出会って1日ちょっとしか経っていないプレイヤーにそこまで心残りもないだろうし。


 このゲームの理不尽さを考えると、仲間1人が行方不明になることくらい普通だろ。知らんけど。


 とは言ってもこのまま蒸発するのは流石にまずい。


 ここにきてバルドたちとフレンド登録しなかったのが効いてる。


 パーティも一定距離離れたから解散されてるし、個チャを送ることができないのだ。


 というわけで思い立ったが吉日。俺は早速雪山の拠点に転移する。


「よっと、なんか久しぶりの感じするな」


 つい3時間前の出来事のはずなのに、その経験が濃すぎてもう1日前のようにも思える。


 拠点の中には生産職と休憩中のプレイヤーが数人ほどしかいなかった。


 これだけの距離を一瞬で転移できるなんて、やはり転移機能は神だ。


 なぜ第二の街に行かないと手に入らないのか。確かにゲームバランスは壊れるが、快適なゲームライフを提供するのなら、転移機能は最初からつけておいても良かったはずなんだがな。


「あれ?ジンさん、帰ってきたんすか?」


 そのうちの1人、シーフが俺に話しかけてくる。


「あぁ、色々とトラブルがあってだな・・・」


 シーフに俺は今回何があったかを説明する。


「えぇ!そんなことがあったんすか!?まじすか!?」


 相変わらずシーフは面白い反応をしてくれる。


 見た目は非常に脇役っぽいのだが、実は相当な力を持ってるのもポイントが高いところだ。


「あぁ、それでバルド達と離れ離れになってしまってな。どこにいるか知ってるか?」

「バルドさん達なら今日は探索終わったから、今帰ってきてるところっすよ?」


 良かった。今出発したところとかだったら終わってたから良かった。


「ただいま」

「ただいま、今日も疲れたぜ」

「あぁ、噂をすればっすね」


 そんな話をしていたら、バルドとアカネが疲れた顔で拠点に帰ってくる。


「ってジン!?帰ってきていたのか!?」


 アカネが帰ってくるなり化け物を見るかのような顔で俺を見てきた。


「なんだよ。俺は化け物でも見せ物でもないんだぞ」

「いやいや、ジンがあんな状態で吹っ飛ばされたら普通は会えないと考えるだろ」


 バルドが呆れ顔でそんなことを呟く。


「いやいや、一応このゲームには転移機能があるんだから、セーティーゾーンに行けたら転移するだろ」

「確かに、そういえばそんな機能があったな。最近全然使ってなくて忘れてたわ」

「それはそうと、ジン!一体何があったんだ?」


 バルドなんか全然元気ないな。


 とはいえ、アカネが目を輝かせながら一体何があったかを聞きにくる。


「えーっと、かくかくしかじかってことがあってだな・・・」


 俺はさっきシーフに話したことをもう一度バルドとアカネに話す。


「ふ、はっはっは!ジンは本当に面白いやつだな!」

「おいおい、まじかよ。俺たちも結構探索しながら上に登ってきたはずなんだが?」

「まあ、見落としがあったってことだろ!私たちも完璧人ではないからな!」

「まさかダンジョンがあるなんてな。俺も想定外だったし」


 確かに言われてみれば、ダンジョンはバルド達が上に登ってくる時に見つけてるはずだもんな。


 下ってる時のほとんどが目を閉じていたから、どうやって入ったのか、どこにあったのかとかの詳しい情報が一切わかってないんだよな。


 普通に考えたら仮とはいえ、攻略隊の一員なんだから情報を集めた方が良かったな。


 これは普通に申し訳ない。特殊な素材が取れたから、できれば生産職の人とかに行ってもらいたかったのだが。


「なるほどな。この短時間でそんな濃厚な経験をしていたなんて」

「本当にな。まさかこんなことが起きるとは思ってもなかったわ」


 ちなみに、アルベリオンのことはバルド達に言っていない。


 明らかにゲームバランスを壊す代物だし、今後戦う時の隠し札として持っておきたいから。


「私たちはこの3時間モンスターを数体倒しただけだったな!」

「あ、あぁ。やめてくれ。今日の下振れを思い出すと頭が痛くなる」


 バルド達は今日は相当下振れていたようだ。


 それでそんなに疲れてるんだな。バルドがめちゃくちゃ疲れた顔をしてたのは移動ばっかりだったからか。


 可哀想に。


 ・・・もしかして俺のLUCKが原因か?


 いや、このことは黙っておこう。もしこれが原因だったらバルドにネチネチ言われる可能性が高いしな。


 とはいえ、これでごちゃごちゃが大体終わった。


 今度こそは山を攻略するぞ。


 俺はそう決意して、バルド達にまた明日攻略を始める予定を伝えて、一旦ログアウトするのであった。

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