リザルト
「あぁ〜、疲れた」
街に戻った俺は例の如くベンチに座って休憩していた。
前座っていただけで疲労が回復していたベンチだ。
本当になんでベンチに座っていたら疲労回復するんだろうな?
このゲームは洞窟のボスがゴーレムだったり、こういうよくわからない仕様があったりと謎ばかりだ。
「はぁ」
俺は一息ついたことによって、今までの疲れが一気に溢れ出してきた。
とりあえず今回入手した称号の効果を確認するか。それが終わったら雪山の方に戻ろう。バルドとアカネには申し訳ないことをした。
今頃探し回っているのだろうか?それとも諦めて攻略を続けているのだろうか?
俺はあいつらのことだからなんとなく後者の気がするなと思いながら、ステータスボードを開く。
今回強化されたスキルは二つだけ。
戦闘が終わったらサクサクレベルが上がる時間は終わったようだ。かなり渋い。
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スキル名:上位HP強化
レベル:1
能力:自身のHPを500増やす。
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スキル名:上位HP自動回復
レベル:1
能力:毎分50%自身のHPを回復する。
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この二つのスキルは反射と同じ時期に手に入れて今でも重宝しているものである。
それにしても上位ってことは、さらに上があったりするのだろうか?
もしそうならぜひ見てみたいものだ。
今考えられる条件は進化済みのスキルのレベルを10に上げることだろうか。
とりあえずはそこを目標で進めていくか。
スキルの強化を見終えた俺は、今度は一番気になっていたりする称号の効果を確認する。
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称号名:正面突破
効果:特殊なギミックの難易度が上昇する。代わりにギミックに気づかずに正面突破した時、経験値を取得【特大】
取得条件:ギミックに気づかず、無理やりその状況を解決する。
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称号名:寄生プレイヤー
効果:自身の攻撃以外の手によって入手する経験値量+10%
取得条件:自身以外の倒した魔物の経験値でレベルを上げる。
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称号名:見殺し
効果:特になし。
取得条件:味方が死ぬ時、何もしていない。
P.s.可哀想に。人の心とかないんか?
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称号名:ゴーレムマスター
効果:自身が所持するゴーレムの全ステータス+10%
取得条件:自分の手で作成したゴーレムが強敵を倒す。
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称号名:洗濯されしモノ
効果:特になし。
取得条件:洗濯される。
P.s.何をされてる方なの?
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称号名:イモリプレイヤー
効果:自身が隠れたいと思っているときに認識されづらくなる。
取得条件:誰かが戦っている中、自身は気配を消してイモイモする。
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と、まあこんな感じだ。
今回もかなりの量を入手することができた。
最近はスキルではなく称号の方を入手しやすいな。これは単純に母数が多いからなのだろうか。
まあ、それは考えても仕方ないか。運営のみぞ知る、だしな。
今回手に入った称号の中で一番助かるのは【ゴーレムマスター】だろう。
アルベリオンがただでさえ強いのにさらに強くなってしまった。
俺を倒すには最低でも俺を超えるHPが必要なのに、俺と同じ極振りだったらアルベリオンに速度負けしてボコボコにされる。
あれ?もう誰も俺に勝てないんじゃないか?
・・・いや、俺でもこんなにインフレしてるのに他のプレイヤーがインフレしないわけがないか。全然これくらい突破してきそうなものだ。
そして、何気一番気になっているのが【正面突破】。
あのゴーレム明らかに強いと思ったらギミック系モンスターだったのか。
あいつの存在感が強すぎてただでさえ動きにくいのに、ギミックなんて見つかるはずがない。
もしくは巧妙に隠されていたんだろう。きっとそうだ。そうに違いない。
まさか俺たちがバカすぎて気づかなかったなんてことはないはずだ(震え声)
それと、【寄生プレイヤー】と【イモリプレイヤー】に関しては不名誉な称号ではあるが、書いてあることは強いので普通に助かる。
多分今後もアルベリオンを使ってレベリングしていくだろうしな。
その時に俺が邪魔になっても仕方ないし、さらに効率も上がるのだ。文句はないだろう。
そして、最後。
【見殺し】と【洗濯されしモノ】に関しては本当になんのためにある称号なのだろうか。
この称号たちは効果がない。
しかもP.s.を使って俺にメッセージを送ってくる。
一つ目に関しては大丈夫なのだろうか。某呪霊を倒すアニメの特別一級術師のセリフ丸パクリなのだが。
二つ目もだいぶこっちに喧嘩を売ってきてるし。
運営ははっちゃけすぎなのでは?いつも変なところばかりを凝っている感じがするのだが。
もしかして運営は、はっちゃけ層と真面目層の二つの分類に分けられるのだろうか。
今までの違和感はそれが原因で引き起こされていると考えれば辻褄が会うし、その可能性は高そうだな。
なんか気付いてはいけないことに気づいた気がするな。
まあ、いいか。
とにかく疲れた俺は、なぜか疲労回復するベンチにもたれながら休憩をするのであった。
後書き
伝説級のベンチ君「やあ!」
果たして彼が認知される日はくるのだろうか・・・。




