魔水晶採掘
魔水晶を見つけたものの、眩しすぎてそもそも顔を向けられない。
あれ?詰んだか?
しかも採取方法も分からないと来た。
あれ?詰んだか?(2回目)
あれだけの等級の鉱石だ。おそらく採取もなんらかの複雑な手順を踏まないといけない可能性が高い。
いや、もしかしたら攻撃するだけで取れる可能性はあるな。今までの鉱石は全てそれで手に入っているし。
俺はとりあえず採取できるかどうかの確認をするために、明るい部屋に背を向けながらジリジリと近づいていく。
うっ、眩しい。
背を向けながら近づいていてもなおめちゃくちゃ眩しい。
眩しすぎてもはや洞窟の景色すらも見えなくなってきた。今俺の眼前に広がっているのは真っ白に染められた世界だ。
コツンッ
「うおっ」
何かが足に引っかかって転けそうになる。
あまりにも眩しすぎて目を閉じて進んでいたのが仇になったようだ。
とはいえなんとか魔水晶の鉱脈のすぐ近くに来られたようだ。
「【自爆】」
とりあえずは攻撃で取れるかの確認をするために、しゃがみ込んで小規模な爆発を起こす。
ポン!
俺は手を後ろに回してどうなったかを確認する。
ん?なんかあるな?
魔水晶の鉱石のような大きなものではなく、小さなかけらのような感じだ。
俺はそれをなんとか掴んで目の前に持ってきて確認する。
俺の手には極小の魔水晶が握られていた。
ここまで小さいと流石に光量も少なくなっており、蛍光灯と同じくらいの眩しさになっている。
「よし、とりあえず採取はこれでいいか」
どうやら魔水晶も攻撃したら取れるようだ。正直特殊な採取方法じゃないと採取できないかと思っていたが、助かった。
とはいえ、このペースだとゴーレムを作るための100キロには程遠い。
今回採取できた極小の魔水晶は、なんとびっくり5グラム。
このまま100キロを集めるとなると、二万回もこの作業を繰り返さないといけなくなる。
自爆のクールダウンが0秒ならいいのだが、あいにく自爆のクールダウンは40秒ほど。
それを考慮するとなると、200時間ほどかかってしまう。それは非常にいただけない。
洞窟が陥没しない程度の爆発でこまめに採っていくしかないか?
いや、それだと眩しすぎて採取できないだろうな。
それにしても山間部の中層では勝手にアイテムボックスに入ってきていくれていたのに、なんでこいつは物理的に採取しないとアイテムボックスに入れれないんだ。
許せんな。
となると、やはり明るさの問題を解決しないとどうにもならないだろう。
実はこの洞窟内では転移が使えないため、新しいアイテムを入手しにいく事はできない。
つまり、この場で解決するしかないのだ。
流石に眩しすぎて話にならないため一旦離れた後、どうしたものかを考える。
考えられるのはスキルか称号、もしくは洞窟内のアイテムを探すくらいか。
称号は何が条件で手に入るかが分からないからパス、それと探索も運に左右されるからパスか。
そうなると残っているのはスキル。一応今スキルポイントは大量に余っているため、欲しいスキルがあれば取れるだろう。
ということで、俺はスキル一覧を眺めていく。
◇◇◇◇◇
10分ほどステータスボードと睨めっこしていると、まさに今求めていたものが見つかった。
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スキル名:遮光
レベル:1
能力:強い光に対して耐性を持つ。正直言って何が目的で作られたかが謎なスキル。
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これを見つけるまでめちゃくちゃ苦戦した。
正直このスキルを見つける作業が一番の苦行だ。
検索機能か、今の自分に一番向いているスキルを一番上にするみたいな機能がついてくれないと相当厳しい。
それにしても能力が少なすぎるだろ。
確かに欲しいスキルなのは間違い無いんだが、本当にこんなものにスキルポイントを使っていいのか疑問に思う。
しかも運営が正直すぎる。自分から取らせないようにするなよ。
と、軽くツッコミを入れる。が、これを取らないと先に進めないため、俺は渋々このスキルを入手する。
《スキル【遮光Lv1】を入手しました》
お、結構マシになってるな。
俺が眩しい部屋を確認すると、さっきまでは直視できなかった部屋を直視できるようになっていた。
とはいっても、相当眩しいのだが。
まあこれだけ苦しい思いをしているから、なんやかんやで時間経過でレベルが上がりそうではあるか。
とりあえず、問題はほぼ解決したので俺はもう一度光っている部屋に向かう。
「【自爆】」
今度は中規模の爆発を起こす。
ボガン!
それに伴って、大量の魔水晶が壊れる。
「よしっ」
なんとか採取ができて、俺は思わずガッツポーズをとる。
そして、壊れた場所に散らばった魔水晶を拾ってアイテムボックスに入れていく。
今回の自爆では1キロくらい取ることができた。
俺はなんとか安定して取れそうなことに安心する。
あとはこの自爆→採取の作業を繰り返していくだけだ。
魔水晶で作ったゴーレム、どんな感じなんだろうな?楽しみだ。




