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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
第二の街イルン

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72/90

極振り!?

 攻略隊のメンバーとトランプなどで交流を深めた翌日、俺たちはすっかり晴れた空を見ながら攻略を始めようとしていた。


 いやー、まさかこのゲームの幸運値が遊びにも通用してるなんて思わなかったな。


 俺だけめちゃくちゃ運悪かったり、ラックに積んでる人が運良すぎてババ抜きでストレート勝ちしたりと、波乱万丈なトランプだった。


「よし、それじゃあ基本的にはいつもの感じで五人一組。後は、新入りと誰がパーティーを組むかだが・・・」

「じゃあ私とバルドとジンでチームを組むか。よろしくな、ジン!」


 アカネがそう言いながら、俺の背中をバシバシと叩いてくる。


「あー、まあいいか。お前ら、それでいいよな?」


 バルドがそういうと攻略隊のメンバーが顔を見合わせ、頷く。


 本当に大丈夫なのだろうか。この人たちは一応リーダー格の1人だと思うのだが。1チームに2人も入ってしまうとパワーバランスが崩れそうな気がするのだが。


 まあ、他のメンバーがいいと言うのなら、別に否定はしない。


「よっしゃ!今日は私の力、存分に見せつけてやるからな!」


 アカネが満面の笑みでそういう。


「力を見せつけるのは良いんだけど、俺の背中を叩くのはやめてくれ。普通に痛い」


 このゲームは痛覚設定を減らせるが、それはあくまで敵からの攻撃のみ。味方のプレイヤーからのじゃれ合い?は痛覚を感じるため、彼女の背中叩きは普通に痛いのだ。


「はっはっは!そうかそうか!それはすまないな!」


 アカネが豪快に笑いながら俺の背中を叩く。


「いやだから、それをやめてくれって言ってるんだが?」


 相変わらず背中を叩いてくるアカネに、俺は若干ムッとしているとバルドが仲介に入ってきた。


「まあまあ、いいじゃないか。俺もアカネのこれには困ってるんだ。割り切っていこう」

「む?なんだバルド?普段から私が問題児みたいじゃないか」

「その通りだろ。お前はいつも問題ばっかり持ち込んでくるんだから」


 バルドがげっそりした顔をしながら、アカネに言い返す。


 アカネは普段から問題児なのか。まあ、運営の悪意に晒されてるから俺と同じようなイベントに巻き込まれたりしているのだろう。


 そしてそれに毎回巻き込まれる攻略隊のメンバー。


 ・・・確かに問題児だな。恐らくバルドとかは日々アカネの起こす問題で胃痛が発生しているはずだ。


「む、そうか?私はいつもこんな感じなのだがな」

「はあ、全く自覚してないな・・・。もういい、行くぞ」


 バルドはため息をついてサクサク先に進んでいく。


 おっと、俺が極振りプレイヤーであることを伝え忘れていた。この速度で移動されたら絶対に着いていけない


「すまない、バルド。俺はAGIが0なんだ。もう少しゆっくりにしてくれないか?」


 すると、バルドが信じられないものを見たかのような顔でこちらを振り向く。


「え?AGIが0?どうやってここまできたんだ?」

「それはまあ、ゆっくりと」


 どうやらAGI0は相当やらかしているようだ。あのアカネでさえ、こちらを信じられないという顔で見ている。


「なんだお前ら?これくらいよくいるものじゃないのか?」

「マジかよ、ジン。それは想定外だぞ。このゲームでAGI0は流石に厳しいを通り越えて詰みに近いだろ」


 バルドは顔を顰ませ、首を振る。


「ふ、ふはは!ジンはやっぱ面白いやつだな!まさか極振りってやつか?」


 アカネはそう冗談まじりみたいな顔で聞いてくる。


 お、なかなかいい線を着いてくるな。実はアカネは結構勘が鋭い方なのか。


「そうだ。俺はHP極振りでやっている」

「「えぇ・・・」」


 まさか本当に極振りだったとは思っていなかったのか、2人で困惑の声を挙げる。


 急に声を揃えてなんだお前ら。実は仲良しなのか?デキてるのか?


「おいおい、マジかよ。流石にそれはやばすぎるだろ。極振りでトッププレイヤーに喰らい付いてきてるのか?化け物じゃねえか」


 バルドはそう言って頭を抱える。


「は、ははは!面白いな!ジン、気に入ったぞお前!道中は私が担いでいこう。それで速度問題は解決だろう?」


 と、そんなことをしているとアカネが信じられない提案をしてくる。


「え?俺、アカネにおんぶされるのか?」


 ちなみに、アカネは185cmほどでかなりの高身長。俺も見上げないと行けないくらいなので、担いで行くことは可能だろう。


 だが、本当に16歳の高校生としてそれは本当にプライドが許すのか。いや、許さない。でも、このままだと俺が足を引っ張るだろうな。やっぱり担がれるべきなのか?


「いや、それなら俺が担いでいく。それでいいか?」


 そんな自問自答をしているとバルドがなら俺が担ぐと助け舟を出してくれた。


 バルドの身長もまた俺よりも高く、180cmほど。アカネより低い分筋骨隆々なので彼もまた俺を担ぐのに抵抗はないだろう。


「本当か?じゃあ、バルドに頼むか。流石に異性の背中を預かるのはちょっとな」

「む?そうか?それならまあいいが」


 ということで、俺がバルドの背中に担がれ、その横を美人なアカネが進むという、側からみたら明らかに変なパーティーが出来てしまった。


 なんか最近俺の自尊心が尊重されなくなってきてるな。なんでだ?


 というか、なんか俺不遇なキャラになってね?前まで俺が不遇を押し付ける側だったのだけどな。おかしい。


 と、俺が気づいては行けない事実に気づきそうになりながらも珍パーティーは頂上に向かって進んで行くのであった。

後書き

ジン、完全に子供扱い。


攻略隊の平均身長は170cmほどと、非常に高いため低身長のジンは肩身が狭かったりする。

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