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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
第二の街イルン

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攻略隊2

「お、お邪魔します」


 討伐隊の拠点についた俺は、おずおずと拠点に入る。それに伴って、ホールでたむろしていた人たちの視線が一気にこちらに集まる。


 うっ、視線が痛い。本当にこれ苦手なんだよな。学校での授業中に我慢できずトイレに行った時に、帰ってきた時のあの視線に似ている。


 わかる人にはわかるだろう。帰ってきた時、絶対こっちに視線集まるんだろうなと思いながらドアを開けるのだ。


「お、君がホワイトアウトで遭難してた人かい?」


 そして、その中の1人の女性が俺に話しかけてくれる。


 彼女は赤髪に赤い目、服も赤を基調にした服ばかりでとにかく赤い。近くにいるだけで燃えそうだ。ちなみにスタイルが良く、顔も整っているめちゃくちゃ美人な人だ。


 まあ、ここはゲームなので改変はいくらでもできるだろうがそれは言ってはいけないお約束。


「はい、まさかゲームなのにここまで長引くとは思ってなくて遭難してしまいました」

「はっはっは。このゲームは環境系には力を入れているからな。この感じだと明日になるまでは吹雪は続きそうだろうな」


 彼女は豪快に笑って、そう言った。


 やっぱりこのゲームは環境に妥協なくやっているというのは間違いではないようだ。もっと他のところに凝ればいいのに。


「まあ、もっと他のところに凝るべきとは思うがな」


 それは彼女も思っていたのか、目に怒りの色を含ませてそう言う。


 あ、この人もしかしたらMにならざるをえなかった俺と同じタイプの人かもな。なんかあの目を見てたらそんな気がする。


「それはそうですね。俺も運営の悪意に晒されてますし」

「本当か!実は私も運営の悪意に晒されているのだ。攻略隊にはこんなプレイヤーはどこにもいなくてな、寂しい思いをしていたんだ」


 彼女は顔を輝かせて、運営に悪意があることに全力で肯定する。そして、自分だけボッチだったことを思い出したのか、顔を俯かせた。


 この人も感情豊かな人で好感をもてるな。まあ、第一印象通りといえばその通りだが。


「おっと、自己紹介がまだだったな。私はアカネ。このゲームで一応トッププレイヤーの1人をしている。よろしく」

「あ、ジンです。よろしくお願いします」

「ジンか、よろしくな。それと敬語はもういいぞ。なんかお前が敬語を使っていたら背筋がゾワゾワする」


 彼女の名前はアカネというらしい。


 それにしても、俺の敬語を聞いてると背筋がゾワゾワするってなんだ?これは16年間で積み上げた人生の処世術ぞ?気持ち悪いってか?


 ・・・まあ、言っててなんかキャラじゃないなとは思ってはいるのだが。


「そうか?わかった、よろしく」

「お、おう・・・。切り替えが早すぎるな。逆に怖いぞ」


 アカネさんは俺の切り替えの速さに若干引き気味になる。


 敬語をやめたのに、それはそれで気持ち悪がられるのかよ。一体どうすれば良いんだ。


「とはいえ、ジンは運営のどんな悪意に晒されているんだ?」

「あー、職業の部分と称号の部分とか色々あるんだが、まず・・・」


 そう言って俺はアカネさんとの会話を始めた。



◇◇◇◇◇



「と、こういう感じだな!お互い似たもの同士だ。頑張っていこうな!」


 15分ほど話した後、アカネさんはそう言って俺の背中を叩いてどこかに言ってしまった。


 彼女との話は要約すると、


・俺はMではないのにMになってしまったことにアカネさんが吹き出す。

・アカネさんは本当は色んな魔法を使いたかったらしいのだが、ランダムで着いたスキルの効果によって炎魔法しか使えなくなってしまった。

・その代わりに炎魔法の威力が上がり、それで遊んでいたらいつの間にかトップになっていた。


 こんな感じになっていた。


 確かに彼女も相当ひどい目に遭っていたようだ。


 せっかく現実世界で使えない魔法を使ってみたいと思っていたのに、いざ蓋を開けてみると炎魔術しか使えなかった、と。


 本当になんなんだこのゲーム。プレイヤーに快適なゲーム体験をさせるのがゲーム会社の責任ではないのか?縛りを追加するのは、一体どうなんだ?


「あー、話が弾んでいたところ申し訳ないのだが攻略隊の人たちに自己紹介してくれないか?」


 俺が運営に説教を頭の中で垂れていたら、俺を助けてくれた男性が声をかけてくる。


 そういえば、アカネさんと話していて忘れていたがここは攻略隊の拠点。本来なら客人の俺はまず自己紹介からしないといけなかったはずなのだ。


「あ、すいません。完全に忘れてました」


 俺は素直に謝り、彼が集めてくれたのか、広場にいる30人ほどのプレイヤーに軽く自己紹介をする。


「皆さん、初めまして。ジンです。このゲームはつい最近始めたての初心者です。職業はタンクみたいなものです。よろしくお願いします」


 まあ、あながち間違いは言ってないだろう。職業もプレイスタイルもタンクみたいなものだし。タンクと違うのは俺に攻撃をした敵が死ぬくらいだが、まあ誤差だろう誤差。正直そんなに変わらないだろう。


「おう、よろしくな。俺はバルドだ。一応俺もトッププレイヤーの1人で攻略隊のリーダーをしている。あ、勘違いしないで欲しいのだが、俺は普通にプレイして今の地位にいるからな」


 それと同時にリーダー格の彼も自己紹介をする。


 彼はどうやら本当にこの攻略隊のリーダーだったようだ。勝手にリーダーっぽいとは思っていたが、まさか本当にそうだったとは。


 その後何人かの自己紹介を聞いて、俺はとりあえず攻略隊に混ざることになった。


 というのも、この先の環境は1人で攻略するには相当厳しそうだったからだ。


 ちなみにまた俺の敬語はやめてくれと言われ、敬語禁止令が出されたのだが一体なんでだ?今まで出会ったプレイヤーにはそんなことは言われなかったのだがな。


 そんなに俺の敬語は気持ち悪かったのだろうか。


 ・・・まあいいか。深く考えても仕方ない。


 その後、天気が良くなるまではとりあえず自由に過ごして良いとのことだったので、俺は早速仲良くなった人たちと、トランプを始めるのであった。

後書き

ジンの敬語は気持ち悪い。はっきりわかんだね

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