冒険者登録
「おお〜。めっちゃリアルな町並みだな」
俺はその後、1分間ほど周りの町並みに目を奪われていた。すると突然今日の登校中にした約束を思いだした。
「やば、ログアウト、ログアウト」
現実世界に戻ってみると時間が1時間ほど過ぎていて30分ほど前に正樹からメールが来ていた。
マサキ:名前何にした?俺はマサキにしていけたけど 17:34
ジン:返信遅れてごめん。名前はジンにした 18:02
マサキ:OK。フレンド申請送るな〜 18:04
フレンド申請を向こうからしてくれるようなので俺はもう一度ULOにログインした。
よし、入ったな。目の前にはとてもゲームの中とは思えないほど精密に作り込まれた建物が立ち並んでいた。
ピロンッ
お、なにか通知が来たぞ。メニューを開くとマサキからフレンド申請が届いていた。
「承諾っと」
俺がフレンド申請を承諾してからしばらくするとマサキからフレンドメッセージが来ていた。
マサキ:今どこにいる?
ジン:チュートリアル終わってからスポーンする噴水の場所
マサキ:OK。今からそっち行くからそこで待っといて
ジン:うん
5分ほどしたら向こうからマサキが来ていた。髪の色は赤色、目は緑色にしていた。いつもマサキがしているプレイヤー設定だった。
「よう、ジン。なんでこんなに遅れたんだ?」
「えっとね〜。カクカクシカジカっていうことがあったんだよ」
俺は今まであったことをマサキに伝えると、マサキは何故か爆笑していた
「あはははは‼、あははははは‼‼」
「何笑ってんだよ。めっちゃしんどかったんだぞ」
「いや、だってジンそれ、地雷ステータスだぞ」
「地雷ステータス?」
「あ〜。ジンは知らなかったか。地雷ステータスっていうのは例えばジンのしているHP極振りとかその他ステータス極振りとかのことだよ。地雷ステータスにするととたんにレベルアップの効率が落ちたり、まともにモンスターと戦えなかったりするんだぞ」
「まじで?」
「まじまじ」
まさか俺のステータスが地雷ステータスだったなんて終わったかもしれない。でもキャラは作り直さない
「まあ、いいや。ジンはチュートリアルクエストやった?」
「チュートリアルクエストって?」
「メニューのクエストのところをクリックしたら出てくるはずだぞ」
えっと、あ、あったあった。クリック
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クエスト:チュートリアルクエスト
内容:冒険者ギルドに行って冒険者登録しよう‼
報酬:1000コイン
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冒険者登録か・・・
「冒険者ギルドってどこにあるの?」
「ここから真っすぐ行って右にあるぞ」
「OK。じゃあとりあえず行ってくるな」
「うん、外で待ってるからな〜」
そして俺は冒険者ギルドに向かった。冒険者ギルドは噴水からすぐそこにあった。俺が中に入るとNPCと思われるいかついおっさんたちやプレイヤーと思われる者たちが受付で何かをしていた。俺もとりあえず受付の列に並ぶことにした。
「次の方、どうぞ〜」
俺の番だ。
「本日は何のご要件ですか?」
「冒険者登録をしたくて」
「あなたはプレイヤーの方ですか?」
「はい」
「ではこちらの石板に手を当ててください」
俺が石板に手を当てると俺のステータスが出てきた
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名前:ジン
種族:人間
職業:タンク
レベル:2
ステータス
HP115(+30)(+34{30%})→179/179
MP0
以下5つ(STR,VIT,AGI,DEX,LUCK)すべて0
ステータスポイント:0
スキルポイント:10
スキル:【反射Lv1】【HP強化Lv1】【HP自動回復Lv1】
称号:【不屈の精神】【強きを討ち取りし者】
装備:【初心者セット】【HP回復の指輪】
所持金:0コイン
HP毎分回復量:10%
最大反射率6%
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「はい。ありがとうございます。もう手を離してもらって大丈夫ですよ」
「はい」
「はい、これであなたの冒険者登録が済みました。Eランクからスタートです」
「ありがとうございました」
俺が渡されたのは鉄でできたカードだった。俺が外に出ると外でマサキが待っていた
「終わったか?」
「うん」
「じゃあ、クエスト受けて外で狩りをするか。ジンの能力がどんなものか見てみたいし」
そして俺はマサキと一緒にスライム討伐の依頼を受けて外に向かったのだった。
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クエスト:チュートリアルクエスト
内容:冒険者ギルドで冒険者登録をする
報酬:1000コイン
達成
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ようやく本編が始まりましたね。これからジンはどうなってしまうんでしょうか・・・
それでは、また次回お会いしましょう