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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
初期街

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新たな街へ?

 遺跡探索したり、職業が進化したりと濃密な日を過ごした翌日、ジンはまた学校が終わってからULOにログインしていた。


「さてと、今日は新しい街に行くんだったな」


 次の街イルンは、この街から数十キロ離れた場所にある。当然、歩いて行けるのはAGIに多めに振ってる人くらいで、基本的には皆馬車で行くことになる。


 この世界には車も飛行機も電車もないのだ。当然と言えば当然だ。この世界は中世ヨーロッパを舞台に作られているのだ。なのに、車がガスを出しながら街中を走っていたら、世界観が壊れる。


 まあ、一応研究しているプレイヤーはいるらしいのだが、成果は著しくないらしい。


 と、現代の移動方法はさておき、俺は馬車を出している小屋に向かう。


「おう!いらっしゃい!プレイヤーか?」

「こんにちは、ジンです。プレイヤーです」


 馬小屋に行くと、そこには元気の良いおじさんが接客をしていた。俺は軽く挨拶をして、要件を話す。


「今日は新しい街に行くための馬車に乗りにきました」

「おう!今日だと、次は2時間後に出発するが乗るか?」

「あ、それでお願いします」

「じゃあ、お会計は・・・」


 俺はおじさんに馬車代を渡して一旦その場を離れる。


「2時間か。何して過ごそうか」


 ちなみに、このゲームは現実との時間差は2倍の速度で進む。だから、現実世界での1時間はこちらの世界で2時間になる。


 現実で適当に動画を見ながら過ごしていても良いのだが、それだと味気ない。せっかくなので俺はこのゲームで遊びたいのだ。


 俺は色々考えた結果、俺は街を少し散策することにした。


 この街は初期の街なだけあって領地がとても大きい。50mほどの外壁に登って周りを眺めても、街の全貌を見渡せないくらいだ。


 このゲームは砂漠の地下に遺跡を作るようなゲームなのだ。これくらい広さがあったら何かイベントがあってもおかしくない。


 と言うことで、俺は極力他のプレイヤーが通らなさそうな道を選んで歩いていく。


「まあ、流石に何も起きないか」


 数十分ほど散策をしてみたが、特に何が起きるわけでもなく、精々困っているおばあちゃんを助けて小銭をもらったくらいだ。


 と、少し落胆していると俺は急に空に打ち上げられた。


「は?」


 打ち上げられたと言うよりは巻き上げられたと言う方が正しいだろうか。急に突風が吹いたかと思えば俺は上空300mほどまで飛ばされたのだ。


「うおっ、街がめちゃくちゃ小さく見える。どんだけ飛ばされたんだよ?」


 外壁からじゃ全貌を見渡せないはずの街の全貌を、この高さからなら見渡すことができた。


 うおー、すげー、人がゴミのようだ。


 俺は目を輝かせる。


 ・・・じゃなくて、何があったんだ?地面に打ち付けられて即死みたいなイベントじゃないよな?


 と、ゾッとするような妄想をしていたが、俺はあることに気がつく。


「あれ?なんで俺落ちていかないんだ?」


 そう、俺の体が打ち上げられてから一向に落ちないのである。俺は何かあると思い周りを見渡す。


 ・・・もしかして、打ち付けられるんじゃなくて空に強制的に打ち上げ続けるイベントだったか?


 俺が最悪な妄想をまたしている時、ある声が聞こえる。


『カカカカ、お主の面白そうな気配を察知して打ち上げさせてもらったぞ』


 俺は驚いて周りを見渡す。が、どこにも喋っていそうな存在はいない。


『カカカ、我は今そこにはいない。我を探すだけ無駄だ。今から30日以内に我の元に来い。お主に稽古を与えよう』


 そして、またどこからともなく声が聞こえる。


 稽古?誰だ?


『カカカカ、我はウィンド。風を操る者だ。我は極南にいる。強くなりたいのなら会いに来るといい。カーカッカッカ!』


 そう言って、声は聞こえなくなった。そして俺は落ち始める。


「うわあああぁぁぁ!落ちるぅぅぅ!?」


 街がどんどんと近づいてくる。俺は落ちていることに恐怖を覚えているので、先ほどまでの余裕はない。


「死、死ぬうぅぅ!」


 俺は床に打ち付けられ、死亡するのに備えて目を閉じる。


 が、いつまで経っても予想していた時は来なかった。俺は恐る恐る目を開ける。


 どうやら俺が落ちる時に体が浮き上がって打ち付けられなかったらしい。


《ユニーククエスト【ウィンドのお使い】を受注しました》

《詳細はクエストウィンドウを確認ください》

《称号【落ちるモノ】を獲得しました》


 ん?今聞き逃せないことを言ったな?


 どうやら先程のイベントがユニーククエストへの鍵になったようだ。


 俺は急いで詳細を確認する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ユニーククエスト:ウィンドのお使い

内容:極南にいるウィンドのもとを訪れよう!

期限:残り30日

ユニーククエスト:ある一人が受注している間他のプレイヤーは受注できない

報酬:???

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 詳、細・・・?これじゃ何もわからないが?


 とりあえずユニーククエストっていうめちゃくちゃ珍しいクエストを受けたというのはわかった。が、今の所このクエストをする意味を感じられない。


 それと、一応称号も獲得したのでそちらも確認する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

称号名:落ちるモノ

効果:何かの要因によって落ちる時、その速度が上昇する。

取得条件:100m以上の高さから落ちる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 うーん、いらない。なんのためにあるのかよくわからない称号だな。


 と、ここで俺はちょうど時間が過ぎていることを思い出して、急いで馬小屋に向かうのであった。

後書き

ゲーム開発部「ユニーククエスト最初の街で作ったら面白そうじゃね?」

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