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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
初期街

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砂漠攻略

「さてと」


 俺は今度はフィールドボスを倒すべく、もう一度砂漠のフィールドに入ってきた。相変わらず気温が熱い。仕方ないのでまた俺はルーンを付け替える。


 本当はHPを極力下げたくないから付け替えたくないんだけどなぁ。


 そして、前回は会えなかった空に見える影の正体を知るのと、フィールドボスを倒すのを目標にどんどんと進んでいく。


 そうすると、やはりというべきかサンドスコルピオが現れる。


「キシャァァ!」


 俺はもうこいつに用はないのでさっさと自爆で片付ける。


「【自爆】」


 今回は前回よりもHPが上がっているので多めに消費することにした。


「うおっ」


 すると、今までのような爆発ではなく小規模だが大地を揺らすような爆発が起き、俺の立っている地面が揺れ少しバランスを崩してしまった。


 砂埃がある程度晴れた時にはそこにサンドスコルピオの姿はなく、ただ爆発によって起きた小さなクレーターだけだった。


「今更サンドスコルピオ程度じゃ敵にならないな」


 と、少し悲しそうに呟いてみる。ここで俺はふとフラグ建築士の称号を思い出し少し検証してみることにした。


「あー、こんな奴らじゃ話にならんなぁ。もっと強いやつと戦いたいんだが」


 と、呟いてみた。・・・が、何も起きない。


 まあそりゃそうか。まだそんなに級も高くないし、効果も曖昧だ。こんなものに頼るならもっと堅実にやった方がマシだ。というか、運営の性格的にこの称号は自分に都合がいい時じゃなくて都合の丸いタイミングで発動するような気がする。


 というジンの考察は大当たりで、運営はこの称号を使わせるのをAIに任せているのだが、条件がそのプレイヤーにとって予期しないことが起きる時、なのである。


 だからこの様に魔物を呼ぶような方法では使えないのだ。


「はぁ、仕方ない」


 と、また俺はフィールドを散策し始める。



◇◇◇◇◇



 あれから何度かモンスターとエンカウントしたが、そのどれもがワームと蠍だった。このフィールドでは結局この2種類だけかと歩いていたその時、


「クェェェ!」「クルルル!」「グエェェェ!」


 空から何者かの複数の鳴き声が聞こえた。


「なんだ!?」


 急いで上を見てみるとそこには明らかにこちらを狩ろうとしているハゲタカのような魔物が群れで飛んでいた。


「クェェェ!」


 どうやら俺が渇望していた空の魔物がきたようだ。その中でもリーダー格なのだろうか。体の大きなタカが他のタカ達に指示を出して俺を包囲するように命令を行なって、こちらをしっかりと倒そうとしている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モンスター名:ガイアー

HP:200/200

説明:ハゲタカによく似た魔物。しかし、食べるものは腐肉ではなく生きた魔物や動物。基本的に10匹程度の群れで暮らし、レベルの高いチームワークを行い、獲物を狩るときは数の暴力とそのチームワークで圧殺する。出会ったらほぼ確実に死ぬため、一部地方では死の鳥と呼ばれている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 HPも下手なボスくらいに高くて、しかも群れで行動する?さらにチームワークもできる?


 なんだこの化け物は。前の俺がこのフィールドに来た時に出会っていたらまず間違いなく圧殺されてたぞ。


 だが、今の俺はぶっ壊れスキルを手にしてHPが2倍になっている。


「クェッ!」」

「クルル!」


 と、考えているうちにリーダーが他の奴らに指示を出して俺を襲わせる。今までならそれで倒せていたのだろう。が、俺に対してそれは悪手。俺を倒すなら数の暴力ではなく、一匹ずつ途切れることなく送るべきだった。


「【自爆】」


 俺はHPを2割残して残りを自爆に使う。


 ドゴォォォン!


「「「クェ!?」」」


 と、俺を中心にして20mくらいの大規模爆発が起きる。そして俺を倒そうとしていたガイアー達は当然その爆発に為すべなく飲み込まれる。


「クェェ!?」


 と、最後に残ったのはリーダー格のガイアー一匹だけ。一瞬で自分の味方達が死んだことが信じられないのか驚いたような顔でこちらを見ていた。


 ・・・ここで逃げられると厄介だな。俺は遠距離の攻撃手段が自爆しかない。その自爆も今はクールタイム中で使えない。


 そんな心配も束の間、今の攻撃でかなり俺が消耗していると踏んだのかリーダーは突っ込んできた。


 が、驚いて思考停止していたあの一瞬で俺はポーションを飲んでHPを五割まで回復している。


 グサッ


 くちばしが俺に突き刺さる。それと同時に俺は吹き飛ばされた。


「クェッ」


 と、勝ったと確信したのかリーダーは少しドヤ顔でこちらを見る。が、残念ながら俺は生きている。そして今のダメージで奴の体力は反射ダメージでなくなるだろう。


 読み通り、リーダーはHPゲージがぐんぐんと減って塵になった。最後はなぜ自分が死んだのか心底不思議そうな顔をしながら死んでいった。


《レベルが上がりました》

《スキルの効果で自動でステータスポイントが振り分けられました》


 そういえばHP極振りの効果で勝手に割り振られるんだったな。忘れてた。


 今回の戦闘でレベルが38まで上がった。あいつらは普通のプレイヤーがエンカウントしたら死ぬような強さのはずだが、そこまで経験値は美味しくないようだ。絶対嫌われてるんだろうな。


 そう思いながら、俺は爆発によって大分大きな穴が空いてしまった砂漠の一部を離れてフィールドボスを倒しに行くべく、また探索を始めた。

後書き

ガイアーくん達「「「解せぬ」」」

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