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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
初期街

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36/48

遺跡:二階層

 二階層へと続いているであろう階段を見つけて俺はそこに足を踏み入れ、数段降りたその時、


 カチッ


「カチッ?」


 もう何度聞いたかもわからないトラップの作動音を聞く。そしてそれと同時に階段が全て斜めに切り替わる。


「嘘だろぉぉぉ!!?」


 突然急斜面になった坂を俺が踏ん張れるわけもなく、俺は滑り落ちていく。しかも前のめりに倒れてしまったため顔が地面に擦り付ける形で。


 ズザー!


 数秒とも数分とも取れるように思えた長い時間を過ぎて俺はようやく二階層についた。いや、滑り込んだ。


「最悪だ・・・」


 俺はそう呟きながら、なんとか立ち上がった。


 くそっ、この遺跡を作ったやつは相当性格が悪いな。普通こういう場所にトラップは仕掛けないはずだろ。おかげで酷い目に遭った。


 体力は軽く減ったくらいでほぼ問題なかったのだが、無性に気分が悪くなるトラップだ。今後は性格の悪いトラップも考慮しないといけないのか、と少し憂鬱に思いながらも周りを見渡す。


 そこは先ほどとは打って違って通路が一本しかなかく、目の前には大きな扉がある。


「なんだ?ボス部屋?」


 と、呟きながら目の前の扉を観察する。いかにもダンジョンにありそうな荘厳な扉とは違い、大きさこそある程度大きなものの質素な木の扉だった。


 まあ、うだうだ悩んでいても仕方がないので近づいて扉を開ける。


「ーーー?」


 そこには一体の魔物がいた。一階層で見たブロンズゴーレムのような造形をしているが、素材が明らかに銅ではなく、鈍い銀色に輝いていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モンスター名:アイアンゴーレム

HP:100/100

説明:その名の通り鉄でできたゴーレム。体長は2mほど。基本的な動きはブロンズゴーレムとほぼ同じだが、動きが滑らかになり、耐久力が増している。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 見た感じ、ブロンズゴーレムより確かに強いが動きが特段素早くなったわけでもなさそうで動きは相変わらずゆっくりだ。


 ノソッノソッノソッ


 と、ゆっくりとこちらに近づいてくる様子は相変わらず少し可愛い。が、目の前まで来られるとやはり威圧感が出る。アイアンゴーレムは俺の目の前までくるとその明らかに重そうな腕を振りかざし、振り下ろす。


 前回余裕を持って自爆を起動しても死ななかったことを考えると、防御力がかなりありそうなので今回は反射を使って倒すことにした俺はその攻撃をもろに受ける。


 ドゴッ!・・・ドォォン!


 と、明らかに人が出していい物音を響かせて俺は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。


「・・・ーーー!?」


 俺を芯から殴れて勝ちを確信してドヤ顔でこちらを見ていたゴーレムは自分の体力がなくなっていることに気づいて、かなり驚いた顔で素材を残して消えていった。


 ・・・表情豊かだな、ゴーレム。


 対する俺は思いっきり吹き飛ばされて、HPは7割ほど削られていた。このレベルのゴーレムでもこれだけ削られるなら、今後これ以上強いゴーレムが出てきた時は、できるだけ自爆で倒さないといけなくなりそうだ。


《レベルが上がりました》

《規定のスキルのレベルが上がりました》


 お、レベルが11に上がった。それに加えてHP強化のスキルレベルが上がったらしい。これでHPは803になった。


 それとスキルポイントが40ポイントあるので、これの使い道も考えないといけないな。今のところは強化するなら反射か自爆のどちらかで、新しいスキルを手に入れるなら何か防御貫通系の能動的なスキルがいいな。


 ということで、俺は今のスキルポイントで得られるスキルの一覧を見ていくのだがもちろんそんなご都合主義なスキルがそう何個もあるはずもなく、見つからなかった。仕方がないので自爆を強化することにした。スキルポイントを30消費して自爆をレベル3に強化する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スキル名:自爆

レベル:2→3

能力:HPを消費して自身を中心に爆発を起こす。範囲とダメージは消費したHPに依存する

交換レート:HP:DMG=3:1→2:1 HP:範囲(半径)=90:1→80:1(m)

クールダウン:1分→55秒

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 これでそこそこ強くなっただろう。


 そう思った俺はアイアンゴーレムを倒してからいつの間にか空いていた次の道への扉をくぐる。


 モンスターと戦っただけで終わればいいなと淡い期待を抱いていたのだが、流石にこの遺跡はそこまで甘くない。今度は扉ではなく20mほどの道があった。当然ただ歩けるだけの道ではなく、弓矢が上下左右から一定間隔で射出されている殺意の高い道だ。


 一応救済用の壁や床がそこかしこに設置してあるが、俺のスピードだとそこに辿り着く前に弓矢を喰らうだろう。


「うーむ、どうしたものか」


 流石にHP極振りとはいえ、何十本、何百本と弓矢を喰らえば死んでしまう。幸いにも後ろから迫り来る壁なんてものはなく、ゆっくりと考える時間はあった。


 まず俺は弓矢が発射されている場所を確認する。トラップで何度も見た筒状のものから矢が定期的に飛び出していた。言うなれば吹き矢みたいな感じだ。もちろん弾切れなどもなさそうで常に矢を放って、壁に当たった矢は謎の力でまた反対側の矢筒に吸い込まれている。いわゆる無限機関というやつだ。


 次に俺は弓矢を観察してみたが、これは普通の弓矢だった。毒などが塗っている痕跡もなく特殊な効果もついていない。


 10分ほど考えている時、ふと天啓が降りた。


「自爆を使えばトラップ壊せるんじゃね?」


 ということで、善は急げ。早速トラップの近くに近づいて自爆を発動。


 ポン!


 今回は小規模な爆発で一つだけトラップを巻き込んだ。そうしたら、想定通りトラップがボロボロと崩れてくれた。それから少しみたが、弓矢が打たれることはなかった。


「よしっ」


 とりあえず俺の理論は正しかった。なので、どんどんHP自動回復とポーションを使って、トラップを壊していく。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「【自爆】・・・ふぅ」


 1時間ほど同じ作業を繰り返して、やっと全てのトラップを壊し終わった。途中からポーションの在庫が怪しくなって自動回復頼りでやっていたため、かなりスピードが落ちてしまった。


 そうして、殺意マシマシの道を攻略した先にあったのは、小さな扉であった。俺は警戒しながら扉を開ける。


「ここは・・・部屋?」


 そこは小さな部屋でそれ以降道は繋がっていなさそうで、壁に張り紙が貼ってあるのみだ。そこにはこう書いてあった。


"2025年大地が最も暗い日と最も明るい日、その月日の積の差を求め、その数字のレンガを押せ。さすれば道は開かれる"


 謎解きか。壁をよく見ると確かに一つ一つのレンガに1から300まで数字が割り振られている。おそらくこのうちのどれかのレンガを押せば三階層に行けるのだろう。


 大地が最も明るい日と暗い日はおそらく夏至と冬至のことだろう。調べてみると、2025年の夏至は6月21日で、冬至は12月22日らしい。


 月日がわかったら次の部分だ。今度はその月日の積の差を求めろということらしい。


 月日の積の差?月日を何かでかけろってことか?でも何をかければいいのかも書かれていない。どういうことだ?


「あっ」


 もしかして、月の数字と日の数字をかけろってことじゃないか?だからこの場合は夏至は6×21で126、冬至は12×22で・・・えー、264か。で、この二つの数字の差を求めるから・・・138だ!


 俺は自信満々で138番のレンガを押し込む。すると壁が空いて次の階層にいくための階段が出てきた。


 ・・・謎解きにしては結構簡単だったな

後書き

アイアンゴーレム「攻撃したら(俺が)死んだんだが?」


追記(2026/1/1/00:43)

計算ミスがありました。今は改訂済みですが、それ以前に読んだ方には違和感を与えたかもしれません。すいません。

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