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幕間<地球ではないどこか>
幕間
はじめに登場した人?の話です。
そこには謎の生物が2体いた。
一つは鹿と猫を融合させたような動物であり、もう一人は猿とキリンを融合させたような生き物である。
「経過はどうですか?」
『猿とキリン』は尋ねた。
「順調だ」
『鹿と猫』は端的に答える。
「『順調』だけじゃわからないですよ。」ともう少し具体的な情報を引き出そうとする。
「順調なものを順調と言って何が悪い。彼女はチカラの本質に気づいた。彼女の正確ならばこのまま行けば範囲は更に拡大するだろう。」
「あなたという人は本当にひねくれていますね」
そう言ってやれやれと首を振る。
「そこまで聞けばもう十分だろう」
他に何が用事が?と退席するように促す。
「仕事ですか・・・」
「ああ・・・」
疲れたように『猿とキリン』は肩をすくめた。
「早く楽になりませんかね」
「そのための現地民との接触だ」
「世界を作ったら作りっぱなしの『神様』も本当にしょうがない人だ。このまま順調に行けばいいですね」
「『際限なく広がっていく世界』か・・・」
「考えたくもない」
「本当ですね」
二人は少し笑ったように見えた。