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3/6

何でこのオネエはこんなに頼りになるんだ!

朝のようだ。


あんま寝付けなかったが俺は日曜日に寝溜めして1週間を乗り切るタイプ。


転移したのは月曜日だったので普通に活動できる。


「アラ。おはよう。タロー君。」


「おはようございます。サチコさん。」


「森には食べれそうな果物が沢山あったわ。昨日は何も食べてなかったでしょ?さあ、食べて。」


サ、サチコさんマジぱねぇ!


言われてみれば空腹だ。昨日は必死すぎて食欲とか忘れていた。


「「いただきます。」」


うっま!!!


この果物美味!


「サチコさん凄いですね。どうやってこんなに美味しい果物を見つけたんですか?」


「ふふっ。ここにあるのは日本にあったものよ。私はサバイバルの経験があるからそういうのが分かるのよ。」


す、凄!


「そういえば転移とかの経緯を聞いてませんでしたね。サチコさんはどんな風にこの世界に飛ばされたんですか?」


「そうねぇ…私は確か~。街中で不良に虐められている子を見かけてね。その不良が刃物を取り出したから流石にまずいと思って庇ったらこの世界にいたのよ。」


刺された筈なのに生きている…


サチコさんは俺と違って転生なのか…?


とゆうか死因かっこよすぎ!!!


「タロー君は?」


「俺はただドジって電柱にぶつかって、目を開けたら森にいました。」


「なるほどね~。でも不思議ね。目が覚めたら森にいるなんて…しかも、動物も果物も見た事がないものがあったわ。」


なるほど…


サチコさんはサバイバル経験者と言っていた…


そんなサチコさんが見たことがないものがあるって事はやはりここは異世界なのか…


「さて、腹ごしらえも済んだし、今日のうちに森を出ましょ。」


「そっすね。」


俺とサチコさんは森の外を目指して進む。


森では獣が襲ってきたり色々あったがサチコさんが難なく対処してくれた。


この森危ねえな…


サチコさんが居なかったら俺死んでたわ…


「さあ、タロー君。行くわよ。」


「そっすね。」


「!?今向こうから危ない予感がしたわ!」


予感って何…


気配察知とかそーゆーのか?


「ガオオォォオ!」


な、なんだありゃ!?


獰猛な狼がいる。


だが、様子がおかしい…


なんか黒いオーラを纏っているというか…


「タロー君!あの子もう私たちにロックオンしたみたいよ!急いで木に登って!」


「分かりました!」


サチコさんに言われた通り木に登る。


だが、黒い狼は俺の登っていた木の基を噛みつきだす。


「不味いわ!あの子このまま齧って木を倒す気よ!」


なんですとーーー!!!


どんだけ噛み付く力強いんだよ!!!


あーー!!!!


助けてーーー!!!


神様仏様サチコ様ーーー!!!


「タロー君は私が守るわ!未来ある若者は死なせない!」


さ、サチコさん…


サチコさんは木から降りる。


狼はサチコさんを狙った方がいいと判断したのか木に噛み付くのをやめ、サチコさんの方を向く。


やばい!このままじゃサチコさんが!


そして狼はとてつもない速さで助走をつけ、サチコさんに飛びつく。


サチコさーーーん!!!


…ん???


サチコさんに飛びついた狼はいつのまにかサチコさんの右手で頭部を掴まれ、身動きが取れなくなる。


狼は必死に振り払おうとするがサチコさんの握力で振り払えないようだ。


な、何が起こってるんだ…?


そして、その狼にサチコさんの左の拳がヒットする。


狼はそのまま気を失ったように動きが止まった。


え…サチコさん強すぎね?


「よかったわ。タロー君を守れて。こんなに獰猛な狼さんと戦うのは初めてだったけれど予想以上に弱くてよかったわ。」


え、えー…


「さ、サチコさん怪我とかないんですか…?」


「大丈夫よ!タロー君こそ怪我はない?」


「は、はい。サチコさんのおかげで助かりました。」


え、これもう主人公サチコさんじゃん…


「さて…と。森の外までもう少しよ。行きましょう。タロー君。」



そして、10分もあるけば森の外に出ていた。


「やったわね!タロー君!」


「そっすね。」


森の外に出ると200mほど前に街の門があった。


「あら!あそこに人がいるわ!」


「そっすね。」


サチコさんは門番を指して言う。


俺達は門番に何か知ってないか話を聞いてみることになった。

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