急に
前回の続き。
香織の頻尿や残尿感は数日後に解消された。
ただし、急な尿意で瞬時に失禁したり、
毎晩ではないが、夜尿で困るようになってしまった。
また、水にさわったり、水の音を聞いたときに、
突然尿失禁することが多くなった。
トイレで排尿して水を流すと、その音で、ごく少量だがおもらしをしてしまう。
手を洗うときも、水にふれたときに、 またしても少量の尿失禁。
入浴したときも、お湯の音でおしっこをもらしてしまう。
ふつうの下着ははけなくなってしまい、いつも紙パンツでないと生活できなくなってしまった。
かなり恥ずかしい話だったが、女性のマネージャーに電話して状況を伝えた。
後日に、前回受診した病院の泌尿器科で再診を受けることになった。
香織は、「外でトイレに行きたくなったり、おもらししちゃったらどうしよう。
お家ではいつでもトイレに行けるし、もらしても、すぐに別の紙パンツに替えられるけど、
外ではそれがほとんどできない。
病院でも、おもらしについて話すのは、かなり恥ずかしい」