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空白のエクソドス  作者: 葛城透
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母様の作る氷菓が大好き。

睡蓮すいれんは花の名前だから花の形のお菓子をよく作ってくれたっけ。

思い返せば1年ほど前から母様の体調は悪くなった。

私が母様かあさまを止めていれば母は元気だったのかな……。


ーーーー1年前ーーーー


ぽかぽかと暖かい日でいつもと変わらない穏やかな日だった。

穏やかな日々がずっと続くと思っていた。


八城やしろから通達が来て母は作物を育てたり研究する職に就くことになった。

母は睡蓮すいれんを産んでから仕事をしていなかったのだが、ちょう羅天らてん様が

体調を崩してしまい妻の狐紫こし様がちょうの業務を執行することになったのだけれど……。


「睡蓮!母さん今からお国のためのお手伝いに行ってくるね」

「今日からお仕事開始だね!無理せずに頑張ってね」


不安を押し殺しながら笑顔で母を送り出した。


母様かあさまは「いってきます」といい、それが元気な母をみた最後の姿だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


帰宅した母は憔悴していた。

顔色は真っ青で今にも倒れそうだ。

「母さんちょっと横になるね……」

すぐに寝室に向かうとすぐに倒れこんでしまった。


母はこの日から毎日のように八城やしろに行くようになった。

日に日に痩せ細る母の姿は見ていられない。


「あの人に話を聞きに行かないと……起動ムーブ

水色の光と共に水色の鎧が体を包む。

「水竜」

水を纏った戦闘機が現れる。


睡蓮は八城やしろに向かった。


ーーー八城やしろ科学研究室---


八城に付くと武装解除し、目的の部屋まで向かう。


扉を開くと顕微鏡をかじりつくように除いている男がいた。


父様とうさま……」


光がない瞳で睡蓮は呼びかけた。




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