門での仕事?
人だかりの先、そこには 門で仕事をしないか?という感じ…だいぶゆるく言ったがそんな感じで書かれていた
門での仕事とはなんだろうか
色々聞いてから選ぼうと思っていたが現在、絶賛連敗中の俺はこれを逃すと後がないと判断し立て札にかかれていた詰所へ向かった
詰所に着いたが俺は少々不安になっていた
何故か?それは門の仕事の人員を都という人が多い所で募集していながらほとんど誰も詰所の前にいないからだ
これはもしかすると、やらかした…と思った時、後ろから肩を叩かれた
「ひぃ!」
「ひっ!」
「え?」
驚いて変な声が出てしまった
だが、後ろからも変な声が聞こえてきた
「突然、変な声出すなよ びっくりするだろが!」
後ろに居たのは全身毛むくじゃらの大男だった
「いや、後ろから肩を急に叩かれたから驚いて変な声が出たんですよ」
「ん?俺が悪いってことか?」
「そうですよ」
「お、おう はっきり言いやがるな
まぁ、それは置いといてだな お前、ここで何してやがる」
「いや、えーと 門の見学に…」
「ん?おお!そうか仕事しに来たんだな!」
「え!?違いますよ(さっきまでなら合ってるけども…)」
「いや嘘だな。お前、さっき立て札見に来てただろ」
「え…そ、そんな訳無いですよ…」
「ふーん。怪しいな 嘘ついてるのバレバレだぞ?
もう、諦めてついてこい」
「…はい」
門の近くにあった詰所に案内された
「着いたぞ。ここだ 早く入れ」
「は、はぁ」
「まぁそこに座れ。でだ、早速で悪いが仕事内容を話すぞ」
「え?試験とか無いのですか?」
「そんなもん門の兵士に必要無いだろ
最低限動ければ合格だ 因みにお前は合格しているからな」
「え~」
「なんでそんなに嫌そうなんだ
とりあえず、仕事内容を話すぞ
門の兵士であるが基本は新兵達との訓練をしてもらう
それと、持ち回りで門付近の治安維持だな
どうだ?簡単だろ?」
「訓練って…いや、まぁしょうがないか
聞きたいのだが、基本は…ってのが気になって仕方ない」
「おお…鋭いな
そうだ基本は先程の仕事内容だ
だが官軍が編成される時は別だ。官軍が編成される時は強制的に若者は強制で官軍入りだ 拒否は出来んからな?
そして、お前は実に運が良いな
今日、黄巾討伐の為に三方面への官軍が編成される
そして俺は北方面軍への兵士推薦権を持っている
あとはどういう事か分かるよな?」
「えーと、つまり俺が北方面の官軍に兵士として行くって事ですか?」
「そうだ。まぁ補足として北方面の官軍で手柄を立ててみろって事だな
そうしたら俺の出世も早いからな」
「…俺は利用されるって事か」
「おいおい、確かにそうだがお前の為でもあるんだぞ?」
「どういう事だ?」
「ここらの新兵は普通なら左中郎将様の官軍に配属だ だが俺の推薦で黄巾の本拠地へ行く北中郎将様の官軍に配属されるんだ
その方がお前も良いだろうが」
「北か…そうだな」
「おお、ようやく分かってくれたか
では、明日ここに来い。一端の兵士にしてやるからな」