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転生その7
「大天使にも言ってたよね。生き延びれるスキルが欲しいって」
忘れる所だった。確かに言ったよ。
「そうですね・・・。とりあえず誰にも負けない力と、回復出来るスキルが欲しいです。 後、魔法が使えると嬉しいですね」
「よし分かった。誰にも負けない力と回復スキル、それに魔法だね?」
「はい」
「それじゃあ次。歳は幾つからが良いかな?」
「それも選べるのですか?」
「こちらの都合でこんな事になっからね。サービスだよ」
少し考えて
「じゃあ0歳児からお願いしたいです」
「ほう、何故かね?」
「僕は余り両親との思い出が無いんですよね。だから次は両親との思い出が一杯欲しいんです」
神様、何も涙ぐまなくても・・・。
「分かった!それは優先的に叶えよう」
「ありがとうございます」
「それじゃあ行くかな」
僕の足元が光り始め、やがて眩しくて目が開けれなくなる。
「・・・願わくは来世は幸せな人生を。あっ、少し願いにサービスしておいたから」
その言葉を聞きながら僕の意識は薄れていった。マスターの『行ってらっしゃいませ』の声と共に。