表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/32

転生その4

気付けば僕は薄暗い空間に居た。周りの様子は暗くてよく分からない。キョロキョロしていると、目の前に扉が見えた。木製の何処にでもある扉だ。


扉に近付きノブに手を添える。


カランカラン。


カウベルの音が聞こえた。扉がゆっくりと開いた。


中には薄暗い空間と間接照明が。カウンターがあり、カウンターの前には数脚の椅子が並んでいる。


僕はbarに来たみたいだ。カウンター内にはバーテンダーがいる。


「いらっしゃい」


「あっ、どうも」


声を掛けられ戸惑っていると、カウンターの一番奥に人が一人座っているのを見つけた。


僕が見ていたのに気付いたその人は、僕に向かって手招きをする。


手招きに従ってそちらに移動する。


呼んでいた人は老人だった。


綺麗な白髪でオールバック。ピシッとしたスーツを着て、煙草を吸っていた。柔和な笑顔で僕を見ている。


「まあ座りなさい」


老人は自分の隣の席をポンポンと叩く。


「失礼します」


席に座った僕に


「何を飲むかね?」


「え、えっと・・・」


「マスター、この青年にウイスキーを。ロックで良いかね?」


「は、はい。ありがとうございます」


差し出されたウイスキーを一口


・・・少しキツいけど美味しい。高いんだろうな。どうしようお金持ってないよ。


「大丈夫。ここはお金要らないから」


! 考えている事が分かるのか? 


にこやかにこちらを見ている。


「ああ、自己紹介がまだだったね。私はお前さん達の言う所の神様って物だよ」


? 今神様って!


「そう、神様。だから今君が考えている事が分かったんだよ。信じられないなら、神様らしい事をしてみようか?」


老人は僕の前に自分の手を差し出す。


そしてゆっくりと掌を見せると


ボッ


掌に小さな火が灯る。


手を閉じてまた開くと


パシッ!


今度は小さな雷が掌を舞っている。


手を閉じ


「まあ手品みたいな物だが、これで信じて貰えるかな?」


コクコクッ


僕は頭が取れるほど頷く。


「さて、ここからが本題だ。私が君をここに呼んだんだ。少しばかり謝りたくてね」


? 謝る?


「あの・・・それはどういう事ですか?」


「ああ、それを今から説明しよう。実はな・・・」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ