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商人の体験話

私の名前はニクロム。 商人をしております。


今回の仕入れは思ってたよりも実入りが良く、実に満足でございました。


今回の仕入れには娘と一緒に来ており、娘にも色々買ってあげる事が出来て娘も事の他喜んでおります。


仕入れが終わり街に帰るために冒険者を数名雇い、王都を出発して3日目に私達の身に悲劇が起きました。


馬車に揺られ草原を移動中に、馬車の前に5人の男が立ちはだかりました。


見るからに盗賊でございます!


「おい、そこの馬車止まれや!」


「荷物全部置いてけ!」


すっかり馬車は盗賊に囲まれてしまいました。


「何事ですか?お父様?」


何も知らない娘が馬車から顔を出します。


娘を見た盗賊の1人が


「すっげぇ上玉じゃねえか! よし、その女も貰うぜ‼」


冗談じゃない‼ 荷物ならともかく、娘に何かあれば私は生きていられません‼


「護衛の方々!宜しくお願い致します!」


護衛の冒険者の方々に声を掛けようとしましたが、時すでに遅し。


不意を付かれた冒険者の方々は首を斬られて殺されていました。


冒険者とはこんなにも弱いのか!


私は愕然としました。


せめて娘だけでも守らなくては!


勇気を振り絞り、私は盗賊達の前に出て


ガスッ‼


思い切り顔を殴られ、私の意識は遠くなりました。



気が付くと私は縛られて地面に転がされていました。 凄く顔が痛い。多分物凄く腫れているのでしょう。視界が余り見えません。


「嫌ぁ‼ 止めてぇ‼」


娘の叫び声が聞こえます。


私は娘を守る事が出来ませんでした。


こうなれば、何とかこの縛られている縄を切り、刺し違えた後で私も死のう‼


そう思って行動に移そうとした時


娘を犯そうとしていた盗賊の首がずれて地面に落ちていきました。


そして、血が噴水の様に。


見ると、歳は10代後半の男性が私達の前に立っていました。


その後男性が素早く動くと


一瞬にして盗賊達の体が2分割になり、辺りは真っ赤に染まってしまいました。


娘は盗賊の返り血を浴びて呆然としております。


多分気絶をしているのでしょう。ピクリとも動きません。


私が男性の方を見ると


「じゃ!」


そう言った男性は走り去って行ってしまいました。


何とも清々しい男性でしょうか‼


自分のした事を誇らず奢らず、名乗りもせずに立ち去るとは!


私は胸が熱くなりました。


是非彼を見つけて御礼をせねば!


私は固く誓いました。


ここから生きて帰れればの話ですが・・・。



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