悪党退治しました
後を追って森の中に入るとそこには5人ほどのいかにも盗賊って感じの奴らがいて、盗賊達の真ん中には見た目商人らしき男が縄で縛られて転がっていた。 商人の顔は殴られたのだろう。紫色に腫れ上がっている。 そして商人の隣には、17、8歳位の髪の長い女性がいた。
女性は恐怖で震えて何も出来ない。
引き摺った後の正体は、多分商人だろう。商人の服は泥だらけになっている。それと、商人の隣にある大きな袋だろう。中身は言わずと知れた金目の物だ。
「なぁ、早くこの女ヤッちまおうぜ? 俺辛抱出来ねぇ!」
盗賊の1人がゲスい笑い方をしながら喋っている。
「ああ、そうだな。どうせこの後殺すんだし。楽しもうか」
そう言った盗賊の1人が女性に襲い掛かろうとした。
商人は縛られているため何も出来ない。
これはマズいな!
僕はその場に躍り出て、女性に覆い被さった盗賊に向かって鞘から抜き放った白夜で一閃する。
抵抗無く白夜の刀身は盗賊の首をすり抜けた。
盗賊の首は音もなくずれ落ち、落ちた後に真っ赤な噴水を作った。
すぐさま僕は周りでこちらを観ていた盗賊に向かって白夜の一閃をお見舞いする。
後は言わずと分かるだろう。
数秒後には盗賊の血で辺りは真っ赤に染まった。
白夜を一振りして血払いをし、盗賊の服で血を拭き取る。 そして鞘に納めると
「じゃ!」
一目散に森の外へ駆け出した。
面倒事には首を突っ込まない‼
前世で学んだ処世術だ。
その後の事は知らない。気を取り直した女性が商人を助けるだろう。
なるべく遠くに離れた僕は、街に向かって鼻歌混じりで歩き始めた。
ああ、天気が良いなぁ。




