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僕の思いに…。

ふと目が覚める。 周りを見渡すと、辺りは真っ赤に染まっていた。 蒸せ返る血の匂いと何かが燃えた匂い。


辺り一面に人と魔物の死体。


気持ちに整理を付けたつもりだったけど、物凄く辛い。


そして僕は吐いてしまった。 吐瀉物が周りを汚す。


一頻り吐いた後立ち上がり、僕は自宅へ戻る事にした。


自宅へ戻り見たものは、辺りと変わらない光景。


人の死体は無いけど、魔物の死体は一面に転がっていた。


死体を乗り越え奥へ進むと、そこには変わり果てた家族の姿があった。


父さんは肩がざっくりと裂け、血溜まりに沈んでいた。 母さんは胸に穴が空いていた。多分即死だったのだろう。 眼を見開き倒れていた。


二人の遺体を違う場所に運び出し、見開いた眼を手で閉じた。 そして、胸の上に手を組んで置く。


涙が止まらない。 視界がぼやける。 


ごめんね。 でも、多分仇は取れたよ。


スノウを探して来るよ。


父さん、母さん。待ってて。


直ぐに戻るから…。


二人の前で手を合わせて祈りを捧げた。


そして僕は義妹のスノウを探しに、スノウの部屋に行った。


そこには、スノウが眼を閉じてベッドに横になったまま死んでいた。


外傷は少なく、母さんと一緒で胸に穴が空いていた。 母さんよりは小さな穴だったが。


スノウの顔に歪みが無かったから、苦しまずに逝ったのだろう。


それが僕にとって唯一の救いだった。


スノウの遺体をお姫様抱っこで持ち上げ、両親の元へ運んだ。


3人を並べた僕は、皆の前で祈りを捧げた。


すると、3人の遺体が光を帯びた。


徐々に光は強くなり、目が開けれない程に。


光が収まり目を開けるとそこには3人の姿は無く、代わりに1振りの日本刀があった。


柄と鞘は真っ白な色で、長さは僕の胸より少し下位の長さ。


その日本刀を拾い上げ、鞘から刀身を出してみる。


刀身は凄く綺麗な鋼。少しでも触れたら斬れそうな感じで、光が反射してとても幻想的だ。


刀身を鞘に戻し、改めて刀を眺めた。


真っ白で綺麗な色。触れたら斬れそうな刀身。


まるで柄と鞘はスノウ。刀身は両親の様だ。


すると、さっきの光は?


少し考えた後に答えは出た。


僕の創造魔法だ。


僕の創造魔法は僕の思いに反応する。


3人が刀になったのは僕が元日本人で、これからも心は3人と一緒でと思ったからだろう。


魔法はその気持ちに答えてくれたのだろう。


今の僕には凄く有難がった。


刀を胸に抱きしめ、また暫く僕は泣いた。



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